2017年-49(50)冊目*少年は残酷な弓を射る

少年は残酷な弓を射る

[2017-11-7]

2017年-49冊目50冊目

『少年は残酷な弓を射る』

ライオネルシュライヴァー

冷淡で無表情な悪意は、子どもが生まれながらに持ち合わせているものなのか、

それとも家庭環境など育ちが作りあげるものなのか。

その出口のない質問の答えが一番欲しいのは、間違いなく彼らの母親だろう。

 

クロスボウで同級生ら11人を撃ち抜くという猟奇犯罪を犯した15歳の少年・ケヴィン。ケヴィンは生まれた時から母乳も母に抱かれることも全力で拒む子だった。エヴァは、生まれた時から息子を愛せなかった。子どもが生まれたら、新しい世界が開くはずだった。それは子どもへの身勝手な期待だったのだろうか。母性や愛すべき子どもへの幻想を打ち砕くー。イギリスで女性作家に贈られるオレンジ賞受賞作。

 

子どもを愛せない母親を嫌悪する声と生まれながらに冷酷で無感情な子どもに震え上がる者と、読み手の感想は二手に分かれる。私は前者。文章からケヴィンに対する憎しみと自分への憐れみが滲みすぎていて、こちらまでイライラしそうなほど。読み進めるうちに、やはりケヴィンにも確かに問題ありと匙を投げて終わるはずが、ラストでふたりの心が触れ合う一瞬に、母子の抗えないつながりを見る。どんな子だって、たとえ自分がどんなだって、子どもはただ母に愛されたい一心なのだ。読みながらずっと思っていた。ケヴィンは母親そのものだ。

 

きっと映画を見たらまた印象が変わるのかも。

原作がよかったので、映画はしばらくお預けにします。

 

サイトお引越しです

 

こんにちは。 

 

突然ですが、これまでの本紹介の記事は別サイトへ引越しました↓

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http://amada-re.com/

 

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記事数が多いので、少しお時間をいただくことになるかと思いますが、

手直しをしながらゆっくりと作業をすすめています。

 

こちらのサイトは、少し雰囲気を変えてリニューアルを考えています。

 趣味のサイト作りのことなど書いてみようかしらと思ったりしています。

いろいろ考え中です( *´艸`)