青りんごの本棚

中学生・高校生におすすめの本をあつめています

東田直樹『自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心』

 東田直樹さんは、自閉症の障害を持つ中学生。自閉症は、他人とうまくコミュニケーションを取ることができない障害。自閉症の治療の難しいところは、本人から直接語ってもらうことができない点にもある。そんなこれまでの定説に鋭く切り込んだのが、東田直樹さんの著書『自閉症の僕が跳びはねる理由―会話のできない中学生がつづる内なる心』。

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奇跡のプレイボールー元兵士たちの日米野球

この本に登場するおじいさんたちは、太平洋戦争当時、中学生・高校生くらい。

同じ戦争を体験したかつての日米の青年たちが、平和になったいま、今度は野球の試合をしようと集まった。

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堀米薫『チョコレートと青い空』

周二は小学5年生。おとうさんとおかあさん、妹のゆりと周二、そして反抗期でいつも機嫌の悪い兄・一樹の5人家族。
専業農家の周二の家に、アフリカのガーナからエリックが日本の農業を勉強するためにやってきた。

 明るくてよく働く、ガーナの国と家族が大好きなエリック。

「チョコレート?それは、どんな味がするの?
学校?行きたいけれど、なかなか行けない……。
一日中カカオの実を割ってはたらく。それがぼくの毎日。」

エリックから聞くガーナの子どもたちのようすは、周二が想像していたものとは違うようでした…。

外国の文化や価値観の違いに気づかされる本。

 

ストーリーがとってもよく、エリックとの楽しい毎日や、反抗期のお兄ちゃん、こうした農業問題などを上手に織り込ませているので、押しつけがましくなく、本を読み終えてみて、「もう少し知りたいなぁ」と思わされます。

文字の大きさでは小学校中学年から読めそうですが、物語として楽しむだけでなく、日本の農業のことやタイトルにもなっているチョコレートのひみつ(?)など、小学校高学年~中学生にこそ、ぜひ知って欲しいと思うことがたくさん書かれています。


農業兼作家の堀米薫さんならではの視点

 著者・掘米さんは、宮城県角田市で和牛肥育の専業農家をするかたわら、物語を紡いでいる作家さん。掘米さん自身がこれまでに様々な国からの研修生を受け入れている経験がこの物語のベースになっています。だからでしょうか、日本の農業の現状や発展途上国が抱えている問題など、それだけ聞くと難しく思われるようなテーマも、小学5年生の周二を通して身近で軽やかに読めます。

『林業少年』も読もうっと。

 

入試問題にも出典された作品

 *おすすめポイント*

◇農業をテーマにした本

◇高学年から中学生にもおすすめ

◇全国公立高校国語入試問題出典
2012年度福島県公立高校入試

 

*本をチェックする*

チョコレートと青い空 (ホップステップキッズ!)

チョコレートと青い空 (ホップステップキッズ!)

 

 

こちらの本もおすすめです

 

山の仕事林業を伝える堀米薫『林業少年』

笹生陽子『ぼくらのサイテーの夏』

濱野京子『木工少女』

岩佐大輝 99%の絶望の中に「1%のチャンス」は実る

 

 

福田隆浩『ブルーとオレンジ』

教室の中には、目には見えないカースト制度がある。

カースト制度っていうのは、力関係のこと。

ごくごくふつうの小学5年生の男の子ブルーと、ごくごくふつうにしたいと思う女の子オレンジ。ふたりはクラスメイト。

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まはら三桃『なみだの穴』

泣きたい気持ちになった時。

それはなみだの穴があらわれた時だよ。

 泣きたいときは思い切り泣こう

 

引越しで友達と別れることになった光太、甘いものを我慢してレスリングに励む真矢。
一生懸命だからちょっぴり泣きたい時もある。
なみだの穴が現れたら、我慢していた涙があふれだして…。

 

『鷹のように帆をあげて』や『鉄のしぶきがはねる』で、マイナーな中高校生をうまく描いてくれたまはら三桃さんの描く、がんばる小学生たちのちょっと切なくファンタジックな6つの物語。

 

中学生向けにどうかなと読み始めたけど、小学生向けかな。

おもしろくてさっくり読める。やっぱり一番最後のお話が好きかな。

 

まはら三桃、中学年からおすすめ

 *おすすめポイント*

◇中学年からおすすめ

 ◇入試問題によく出る作家さん

 

*本をチェックする*

なみだの穴 (Green Books)

なみだの穴 (Green Books)

 

 

高学年にこの本もおすすめ

 

重松清『星のかけら』

福田隆浩『ブルーとオレンジ』

澤井美穂『赤いペン』

まはら三桃『白をつなぐ』

濱野京子 『ヘヴンリープレイス』