読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

青りんごの本棚

~10代の読書案内~

湊かなえ『高校入試』

県立橘第一高等学校。通称・一高。 一高に受かれば人生の目標を達成したという人も少なくない、県下有数の進学校である。 合格発表の翌日には、ゴミ捨て場に机が山積みされるという。もう勉強しなくてもいい、というわけ。 その一高の入試前日「入試をぶっつ…

乙武洋匡『だいじょうぶ3組』

ぼくらの先生は車いす⁉ 新学期、ぼくらのクラスの新しい先生は、電動車いすに乗って手と足がない先生だった!! 『五体不満足』の著者・乙武さんが、公立小学校での三年間の教員経験をもとに描いたフィクションです。小説に出てくる赤尾先生のモデルは、乙武さ…

杉浦日向子『百日紅』

江戸風俗研究家・杉浦日向子さんが描く北斎の江戸の町 実は、彼女が漫画を描いていたとは知らなかったのです。 日本が誇る浮世絵画家・葛飾北斎と、北斎の画才を受け継いだ次女のお栄、そして江戸の人たちの暮らしぶりがうかがえます。さばけていても純なお…

百田尚樹『海賊とよばれた男』

舞台は戦前から戦後。日本の石油産業を支え、礎を築いた出光石油の社長をモデルに描かれた小説である。日本を愛し、社員をなによりも大切にし、石油に夢を託した、決して饒舌ではいが骨太な日本男児の鐵造に心打たれます。 「店員は家族と同然である。社歴の…

角田光代 『八日目の蝉』

セミの幼虫は地中で7年暮らし、地上に出て7日しか生きられない。 一般的にはそう言われるが、実際の寿命はもう少し長い。セミの成虫は室内での飼育が難しく、室内の観察環境では一週間くらいで死んでしまう。自然環境では2~3週間、長いと1カ月ほど生き…

ルイス・サッカー『穴 HOLES』

ばかばかしいような現実はどこにだってあって、そこから抜け出す力もそこにある。人生を逆転させるスタンリーの大冒険は、期待以上にユーモラスで、おもしろかった。 穴 HOLES (講談社文庫) 作者: ルイス・サッカー,幸田敦子 出版社/メーカー: 講談社 発売日…

ダン・ブラウン『インフェルノ』

ダン・ブラウンのラングドンシリーズ最新作。 人気本の図書館予約は、「待ち」を覚悟しなければならないものだが、今回はものすごく運がいい。新年早々にダン・ブラウンの新刊が読めるなんて、たぶん予約2人目か3人目。今年の運をここで早くも使い果たして…

ブライアン・セルズニック『ユゴーの不思議な発明』

ユゴーの不思議な発明(文庫) (アスペクト文庫) 作者: ブライアンセルズニック,金原瑞人 出版社/メーカー: アスペクト 発売日: 2012/01/25 メディア: ペーパーバック 購入: 1人 クリック: 23回 この商品を含むブログ (24件) を見る ぺらぺらぺらぺら…・本を…

有川浩『レインツリーの国』

レインツリーの国 (新潮文庫) 作者: 有川浩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2009/06/27 メディア: 文庫 購入: 5人 クリック: 101回 この商品を含むブログ (265件) を見る ブックレビューサイトから恋が生まれることもある そんなおしゃれなこと、ウチのサ…

さだまさし『風に立つライオン』

風に立つライオン (幻冬舎文庫) 作者: さだまさし 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2014/12/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (3件) を見る アフリカでの僻地医療、巡回医療に青春を懸ける青年医師が、日本に残してきたかつての恋人に宛てた手紙をテ…

桐野夏生『だから荒野』

桐野さんだけど、ハートフルドラマな小説。 だから荒野 (文春文庫) 作者: 桐野夏生 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2016/11/10 メディア: 文庫 この商品を含むブログを見る (BOOKデータベースより)もう二度と会うことはないでしょう。 46歳の誕生日。…

柚木麻子『ランチのアッコちゃん』

眠りに就く前に本を読むことにしているのだが、この本、寝る前に読む本じゃない!! スパイスの効いたカレー、フルーツたっぷりのスムージー、ハーブの香りのポトフ…。「おいしそう」なんてものではない。あぁ、だめだ。おなかがすいてきちゃう。 いつもなら、…

有川浩『三匹のおっさんふたたび』

映画も小説も「続編」は難しいとはよく言われるが、これは面白い!と胸を張っておすすめできる有川さんのエンタメ小説「ふたたび」です。 三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫) 作者: 有川浩 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2015/01/28 メディア: 文庫 この…

三浦しをん『まほろ駅前多田便利軒』

ドラマ化の帯に惹かれて購入したのは、言うまでもない。 瑛太と松田龍平くんだよ。そりゃあ買うしかない。 まほろ駅前多田便利軒 スペシャル・プライス [DVD] 出版社/メーカー: Happinet(SB)(D) 発売日: 2014/10/02 メディア: DVD この商品を含むブログ (5件…

有川浩『三匹のおっさん』

「俺たちのことはジジイと呼ぶな。―おっさんと呼べ」剣道のキヨ、柔道のシゲ、頭脳派のノリの悪ガキならぬ三匹のおっさんたち。チカンにチンピラ、悪徳商法、あぁ世知辛い現代の悪徳に立ち向かう。 あのズッコケも中年になって再結成する時代。団塊世代のお…

辻村深月『ツナグ』

使者(ツナグ)。 一度だけ、死者との再会を叶えてくれるのだという。生者にとっても死者にとっても、たった一度だけ。満月の夜に導かれた4つの再会の物語。 ツナグ (新潮文庫) 作者: 辻村深月 出版社/メーカー: 新潮社 発売日: 2012/08/27 メディア: 文庫 …

有川浩『県庁おもてなし課』

高知県県庁の「おもてなし課」をモデルに、地方観光にスポットをあてた恋愛観光おしごとエンタテイメント小説! なんだか盛り沢山だなぁ。 そう、この小説はなんだか盛り沢山なの(*´з`) 県庁おもてなし課 (角川文庫) 作者: 有川浩 出版社/メーカー: 角川書店…

池井戸潤『下町ロケット』

sakuhinn 予約で半年以上待たされた。「首を長くして待たされたんだもの、じっくり味わって読もうっと」 などとかわい子ぶった甘い思惑は宇宙の果てまで飛んでいけ~。 期待以上におもしろくて、2日で一気読み。さすが直木賞受賞作。 下町ロケット (小学館文…

加藤シゲアキ『ピンクとグレー』

生きるって、表現することだと思う。 ピンクとグレー (角川文庫) 作者: 加藤シゲアキ 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2014/02/25 メディア: 文庫 この商品を含むブログ (8件) を見る 芸能界を舞台にした二人の青年の物語。なのだろうか…。 私に…

三浦しをん『舟を編む』

本好きが食いつく題材、確かな文章力、程よい読みやすさ、本屋さんたちが選ぶ本屋大賞にこの作品以上にぴったりとくる小説はない。 舟を編む (光文社文庫) 作者: 三浦しをん 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2015/03/12 メディア: 文庫 この商品を含むブロ…

西野亮廣『グッド・コマーシャル』

絵本作家として知られている西野亮廣さんですが、お笑い芸人であり小説も出してるって知ってました?結構おもしろいんです。 グッド・コマーシャル (幻冬舎よしもと文庫) 作者: 西野亮廣 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売日: 2013/05/24 メディア: 文庫 この商…

さだまさし 『アントキノイノチ』

秋のある日。 「風邪ですか?冷えてきましたものね。」 と鼻声の私にヤクルトさんが優しく声をかけてくれた。 「えっ、えぇ。ありがとうございます…」 鼻をぐずぐずさせながら私は答えた。 「本を読んでいたのです」とは言えずにね。 アントキノイノチ (幻冬…

桜庭一樹 『私の男』

単行本の表紙を一瞥しただけで、「子どもお断り」のオーラが出ているこの本だが、金原瑞人さんが、「もしできるなら中学生の時に読んでみたかった」として、紹介していたので、その視点から、おすすめしてみたいと思う。ただし、絡みの苦手な方にはおすすめ…

有川浩 『図書館戦争』

静か~なイメージの図書室で戦争。このミスマッチさ、組み合わせがすでにおもしろい。 図書館内乱 図書館戦争シリーズ (2) (角川文庫) 作者: 有川浩,徒花スクモ 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川書店 発売日: 2011/04/23 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: …

吉本ばなな『キッチン』

キッチン (角川文庫) 作者: 吉本ばなな 出版社/メーカー: 角川書店 発売日: 1998/06 メディア: 文庫 購入: 6人 クリック: 182回 この商品を含むブログ (296件) を見る (BOOKデータベースより)家族という、確かにあったものが年月の中でひとりひとり減って…

幸田文 『おとうと』

7月30日は蝸牛忌(かぎゅうき)。幸田露伴の亡くなった日です。わたし、露伴は読めませんが、娘、幸田文は語り尽くせぬ大切な作家さんです。幸田文 のおとうと は彼女の自伝的小説。国語の教科書でもおすすめとして紹介されています。 おとうと (新潮文庫) …

伊集院静 『機関車先生』

美し景色と温かい人たち。 子どもがまっすぐ育つのに、これだけあれば十分なのかもしれない。 なんてことを思う。 機関車先生 (講談社文庫) 作者: 伊集院静 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 1997/06/12 メディア: 文庫 購入: 1人 クリック: 36回 この商品を…

クリフ・マクニッシュ 『ゴーストハウス』

幽霊の住む家には住みたくない。 (そりゃみんなそうだよ) でも、その家に幽霊が住んでいるかどうかなんて、住んでみなけりゃわからないし、ましてやそれがひとりじゃないとしたら? (その前に霊はひとりふたり…と数えるのだろうか。1体。2体…なのか) も…

乙一 『GOTH―リストカット事件』

人の秘密を知りたいと思う。 しかし、同時に人の秘密を知ることは怖いことだ、とも思う。 もし、いま目の前に手帳が落ちていたら、あなたなら拾って中を開くだろうか。 秘密の匂いがしそうなその手帳の前を、私なら素通りできるだろうか。 そしてもしも、そ…

貴志祐介 『黒い家』

最近蒸し暑いし。一気に涼しくなりそうな作品はどこだ。(過去記事です)どこへ行っても高評価で、読みたくてしょうがないのに、長年リストに入れっぱなしなのは、だって怖いのは苦手だから。「たまらなく怖い」らしいのです。 わかっているけど、読みたいの…

乙一 『暗いところで待ち合わせ』

この表紙、ぞくっとしていいでしょ。小説は表紙からの印象とは少し違って、怖いのは苦手という人にも安心しておすすめできる大好きな1冊。 乙一さんの作品の中でも、一番のお気に入りです。 暗いところで待ち合わせ 作者: 乙一 出版社/メーカー: 幻冬舎 発売…

三上延 『ビブリア古書堂の事件手帖』

本好きは基本的にみんなミステリー好きなのです。 知らないことを知りたいという欲求の強い人たち。 謎解きは大好物に決まっている。 古書を通して謎を解き明かすミステリー。しかも表紙の女の子がかわいい。 気にならないわけがない。 これってライトノベル…

吉永南央 『萩を揺らす雨―紅雲町珈琲屋こよみ』

カッコイイおばあちゃんになりたいな、と思う。 そう、お草(そう)さんみたいな。 珈琲屋を営みながら、人の集まる場所でいろんな人の話を聞いて、少し頼られながら好きなことができたら、最高かもしれない。 萩を揺らす雨 紅雲町珈琲屋こよみ 作者: 吉永南…

東野圭吾 『カッコウの卵は誰のもの』

読書好きの例に漏れず、私も運動は決して得意ではない。 運動神経ゼロ、と言われたこともある。 小さい頃はこう言われると落ち込んだものだが、中学生の時50メートルを12秒というある意味驚異のスポードで走っていたことを思い返してみても、スポーツ能…

東川篤哉 『謎解きはディナーのあとで』

「お嬢様の目は節穴ですか」 謎解きはディナーのあとで (小学館文庫) 作者: 東川篤哉 出版社/メーカー: 小学館 発売日: 2012/10/05 メディア: 文庫 クリック: 5回 この商品を含むブログ (25件) を見る 国立署に所属する若き女性刑事、宝生麗子は、金融とエレ…