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青りんごの本棚

~10代の読書案内~

乙武洋匡『だいじょうぶ3組』

ぼくらの先生は車いす⁉ 新学期、ぼくらのクラスの新しい先生は、電動車いすに乗って手と足がない先生だった!! 『五体不満足』の著者・乙武さんが、公立小学校での三年間の教員経験をもとに描いたフィクションです。小説に出てくる赤尾先生のモデルは、乙武さ…

堀米薫『チョコレートと青い空』

周二は小学5年生。おとうさんとおかあさん、妹のゆりと周二、そして反抗期でいつも機嫌の悪い兄・一樹の5人家族。専業農家の周二の家に、アフリカのガーナからエリックが日本の農業を勉強するためにやってきた。 明るくてよく働く、ガーナの国と家族が大好…

福田隆浩『ブルーとオレンジ』

教室の中には、目には見えないカースト制度がある。 カースト制度っていうのは、力関係のこと。 スポーツが得意、頭がいい、おもしろいとかクラスで人気のある人がそのカーストのトップにいる。なぜか怖い人とか意地悪な人が、このトップにいることも多いん…

まはら三桃『なみだの穴』

泣きたい気持ちになった時。 それはなみだの穴があらわれた時だよ。 引越しで友達と別れることになった光太、甘いものを我慢してレスリングに励む真矢。一生懸命だからちょっぴり泣きたい時もある。なみだの穴が現れたら、我慢していた涙があふれだして…。 …

岩瀬成子『きみは知らないほうがいい』

ミステリアスなタイトルと、長谷川さんの描く女の子が妙に引っかかって、気になっていた本。 おばあちゃんの家に行くために乗ったバスの中で、米利(めり)は偶然クラスメイトの昼間くんと出会う。昼間くんは6年生になってから転校してきた男の子。「どこに…

西川つかさ『ひまわりのかっちゃん』

舞台は、昭和30年代の北海道。県は違えど、道南は私の地元と方言がとても似ています。周りにも道南の親戚がいる人も多かったから、移住者も多いのかな?そんなこともあり、かっちゃんたちの方言がすんなりと入り込んできて、私には楽しくリズミカルに読めま…

草野たき『ハッピーノート』

聡子は、中学受験のために塾へ通う小学6年生の女の子。でも、塾に通う本当の理由はちょっと違う。学校では、強い女の子に合わせているようなつまんない毎日。もっと楽しい・新しい世界を見つけたくて塾へ通うことに決めたけれど…。 学校という小さい世界か…

湯本香樹実『ポプラの秋』

ポプラ荘のおばあさんが亡くなった。というところから、物語は始まる。 千秋が小学1年生になってすぐ、お父さんんが交通事故で死んだ。その年の夏に、千秋は母とふたりでポプラ荘に引っ越してきた。 ポプラ荘の大家さんはおばあさんで、このおばあさんの顔、…

三船恭太郎『12歳の空』

「ヘチマと僕と、そしてハヤ」で「第二回12歳の文学賞」大賞受賞した、三船恭太郎くん(どうしても君付けしたくなるのは、彼に坊主頭が似合いすぎるせいだろう)。12歳の文学のハードルも知名度も彼が一気に押し上げたといっても過言ではないでしょう。 そ…

濱野京子『木工少女』

英語教師の父親の転勤で、小学校生活最後の一年間を山奥の小さな村で過ごすことになった主人公、美楽(みらく)。 東京練馬育ちの美楽には、コンビニもじゃがりこもないド田舎の生活も、たった一年だけのクラスメートもなじめない。(というか、なじむつもり…

岡田依世子『ぼくらが大人になる日まで』

中学受験を目前に控えた小6たちの物語 自分のために、あるいは親のために。何かをめざして、あるいは何かから逃れようとして。それぞれの理由を抱え受験するために進学塾に通う六人の物語。 目指す受験の先に何があるのか。―ぼくたちは大人を信じていいのか…

伊藤たかみ『ミカ!』

子供でいたい。大人になんてなりたくないこっそり流す涙のむこうには幸せな明日がある。双子のミカとユウスケの瑞々しい小学校ライフ。 おっぱいもいらない、スカートキライッ、女の子になんてなりたくない!!オトコオンナと呼ばれるミカと、そんなミカをあッ…

灰谷健次郎『太陽の子』

ふうちゃんは、神戸生まれの女の子。おとうさんとおかあさんは沖縄出身で、神戸の下町で琉球料理の店「てだのふあ・おきなわ亭」を営んでいる。やさしい常連さんたちに囲まれて明るく育ったふうちゃんだが、六年生になった頃、おとうさんが心の病気で苦しむ…

濱野京子 『ヘヴンリープレイス』

ヘヴンリープレイス (ノベルズ・エクスプレス) 作者: 濱野京子 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2010/07/02 メディア: 単行本 クリック: 7回 この商品を含むブログ (3件) を見る 引っ越した夏休み。中学受験を控えて、壁にぶつかっている小6の和希(かず…

もちろん返事をまってます

もちろん返事をまってます (新しい世界の文学) 作者: ガリアロンフェデル・アミット,安藤由紀,Galila Ron‐feder‐Amit,母袋夏生 出版社/メーカー: 岩崎書店 発売日: 1999/07 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (2件) を見る ノアとドウディはどちらも11…

こんにちはアグネス先生―アラスカの小さな学校で

こんにちはアグネス先生―アラスカの小さな学校で (あかね・ブックライブラリー) 作者: カークパトリックヒル,朝倉めぐみ,Kirkpatrick Hill,宮木陽子 出版社/メーカー: あかね書房 発売日: 2005/06 メディア: 単行本 クリック: 10回 この商品を含むブログ (8…

エレナー・エスティス『百まいのドレス』

女の子同士って、ほかの子よりもちょっとだけ優位でいたいって思う生きもの。本当に求めているものが何なのか、自分自身もわかっていないことが多いのです。失ってから気づくことも…。 百まいのドレス 作者: エレナエスティス,ルイススロボドキン,Eleanor Es…

西川紀子 『わたしのしゅうぜん横町』

わたしのしゅうぜん横町 作者: 西川紀子,平澤朋子 出版社/メーカー: ゴブリン書房 発売日: 2009/04 メディア: 単行本 クリック: 1回 この商品を含むブログ (2件) を見る 「たまげるこたぁないさ。カードだろうと洋服だろうと、皿だろうとネックレスだろうと…

小森香折 『声が聞こえたで始まる七つのミステリー』

タイトル通り、「声が聞こえた」の一文で始まるショートストーリー集。 高学年から読めるちょっと怖い話集です。 声が聞こえたで始まる七つのミステリー 作者: 小森香折 出版社/メーカー: アリス館 発売日: 2002/04 メディア: 単行本 クリック: 10回 この商…

斉藤洋 『遠く不思議な夏』

遠く不思議な夏 作者: 斉藤洋,森田みちよ 出版社/メーカー: 偕成社 発売日: 2011/07/05 メディア: 単行本 クリック: 27回 この商品を含むブログ (3件) を見る 子どものころ、母の郷里で過ごした夏休みの数日間。それは少し不思議で、戻れないからこそなつか…

川端裕人 『川の名前』

こういう本に出合うとやっぱりいいなと思う。 やっぱり、男の子を成長させる成分に「夏休み」は欠かせないらしい。 もしかしたら「恋」よりも重要かもしれない。 川の名前 (ハヤカワ文庫JA) 作者: 川端裕人 出版社/メーカー: 早川書房 発売日: 2006/07 メデ…

沢村鐵 『封じられた街』

小学校高学年からおすすめのミステリーホラー。 (P[さ]3-1)封じられた街(上) (ポプラ文庫ピュアフル) 作者: 沢村鐵 出版社/メーカー: ポプラ社 発売日: 2011/09/06 メディア: 文庫 クリック: 4回 この商品を含むブログ (4件) を見る 不気味な雰囲気が漂う新…

八束澄子 『海で見つけたこと』

海で見つけたこと (講談社・文学の扉) 作者: 八束澄子,沢田としき 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2003/06 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見る 小5の夏休み、お父さんの店は閉店することになり、なつきと弟のよしひろは突然おばあちゃんのうち…

大崎梢 『片耳うさぎ』

小学校高学年から読めるライトミステリー。 片耳うさぎ (光文社文庫) 作者: 大崎梢 出版社/メーカー: 光文社 発売日: 2009/11/10 メディア: 文庫 クリック: 9回 この商品を含むブログ (23件) を見る 蔵波奈都は小学5年生。お父さんが共同経営していた会社が…

森浩美 『夏を拾いに』

とにかく元気な少年たちが、夏を走り抜ける物語。ギンギンに照りつける太陽、背丈ほども伸びた夏草のむんとする匂い、蝉の大合唱が聞こえてくる、「夏」な一冊。 読み終えた後、きっと自分の「夏」を探しに外に飛び出したくなるはず。 夏を拾いに (双葉文庫)…

笹生陽子 『ぼくらのサイテーの夏』

夏休みをどう過ごすかはとても重要。 寝汗をかきながらいつまでも眠り続けるのもいいし (クーラーの効かない東向きのあの部屋じゃ暑すぎて無理) ひと夏の恋に落ちるのもよし (秋の訪れとともにさよならしちゃうけどね) あるいは、毎日プール掃除をするっ…

椰月美智子 『しずかな日々』

男の子がいい成長をするのに、夏の要素は欠かせません。 夏休みって大事だよ。 こんな小説を読むと、特にそう思います。 しずかな日々 (講談社文庫) 作者: 椰月美智子 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2010/06/15 メディア: 文庫 購入: 3人 クリック: 13回 …

上野哲也 『ニライカナイの空で』

昭和の少年たちを描く小説っていいよね。少年たちは、身軽で、単純で、熱くて、とにかくよく走っていて、日に焼けていて、爽やかで。単純といっても、決して問題を抱えていないわけじゃなくて、それぞれに生活のこと、父親のこと、未来のこと、いろんな不安…

山の仕事・林業を伝える*堀米薫*林業少年

(BOOKデータベースより) 山持ちとして代々続く大沢家の長男・喜樹は、祖父・庄蔵の期待を一身に受けていた。家族から「干物」と陰口をたたかれる庄蔵だが、木材取引の現場では「勝負師」に変身する。百年杉の伐採を見届け、その重量感に圧倒された喜樹は―…