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青りんごの本棚

~10代の読書案内~

儀府成一『リルラの手袋』

宮沢賢治とも交流のあった岩手県生まれの作家・儀府成一。 地元でも、実はあまり名前を知られていな。 儀府さんのプロフィールをまずご紹介しますね。 1909年岩手県生まれ。 10代より詩を書き、昭和7年から宮沢賢治と親交をもつ。 その後、出版社勤務のかた…

小川洋子童話『あっちの豚 こっちの豚』

佐野洋子・絵と文 かつて、同じタイトルの絵本が息子・広瀬弦の絵で出版されています。佐野さんが亡くなったのちに、広瀬さんが別荘で見つけたのは、かつて母がこの絵本のために描いた絵でした。今回、佐野洋子オリジナルの絵で再出版されました。 野生で自…

村山籌子作品集『リボンときつねとゴムまりと月』

村山籌子さんは、1903年高松市生まれ。『子供之友』の編集に携わった童謡・童話作家である。 さっと見てそのシュールさに惹きつけられるイラストは、旦那様でもある村山知義さんによるもの。 村山籌子作品集〈1〉 リボンときつねとゴムまりと月 作者: 村山籌…

小川未明童話集

もくじ ・赤いろうそくと人魚・野ばら・月夜と眼鏡・しいの実・ある夜の星たちの話・眠い町・大きなかに・雪くる前の高原の話・月とあざらし・飴チョコの天使・百姓の夢・千代紙の春・負傷した線路と月・殿さまの茶わん・牛女・兄弟のやまばと・金の輪・遠く…

みなまた、よみがえる

「ちょっと話ば聞いてくれんかね。」 「公害の原点」と言われる水俣病。 うつりゆく海の景色をずっと見守りつづけてきた恋路島が、静かに語りかけます。 うちは思うとたい。同じ命だけん、どっちかがどっちかを苦しめるんじゃなくて、いっしょに仲良ういきて…

『ピートのスケートレース』

オランダの冬はきびしく、国じゅうに張りめぐらされた水路や運河は凍りつき、人々はスケートを楽しみます。ピートはスケートに夢中な10歳の男の子。いつかオランダで最大のスケートレース、「エルフステーデントホト」に出場するという夢を持ち続けていま…

戦争をくぐりぬけたおさるのジョージ

私も子どもたちもおさるのジョージが大好きです。あの素直さ、やんちゃさ、愛くるしさ、きっとみなさんも思ったことがあるはず 「これってウチの息子そのまんまじゃないか~」 えぇ、えぇ、わかりますとも。世界中の息子のそっくりさん、ジョージ。ジョージ…

『国境を越えて』

「ぼくたち、どこにいけばユダヤ人のままでいられるの」 1939年春リトアニアに暮らすカプラン一家は、ナチス・ドイツの迫害を逃れてカナダへ移住する旅をはじめました。地球の4分の3の距離を移動するこの旅は、シベリア鉄道に乗り、ソ連・日本と国境を…

『エリカ 奇跡のいのち』

第二次世界大戦中、強制収容所に送られる直前、奇跡的に生き延びることができたエリカの物語。 死に向かう列車のなかで、小さな赤ちゃんの命を助けたいと強く願う母親の思いが誰かに引き継がれ、その思いをエリカが引き継ぎ、命がつながっていく。 (本文よ…

ドクタースースー『きみの行く道』

新しい世界へ踏み出すのは、だれでも不安なもの。 でも心配しないで。その不安が的中しても、きみは進んでいけるのだから。 『きみの行く道』は、そんな風に背中をぐんと押してくれるような絵本。 おめでとう。 今日という日は、まったくきみのものです。 き…

小泉吉宏『戦争で死んだ兵士のこと』 

ごく小さいのに、ごくごく短いおはなしなのに、心にどすんと残る本がある。 この『戦争で死んだ兵士のこと』もそんな本。 戦争で死んだ兵士のこと 作者: 小泉吉宏 出版社/メーカー: メディアファクトリー 発売日: 2001/12 メディア: 単行本 購入: 1人 クリッ…

絵本で読む『銀河鉄道の夜』

「文豪」と呼んだら「いえいえ」などと恐縮しそうな文豪、宮沢賢治。 児童文学作家さんとも言える賢治さんですが、現在もたくさんのアーティストに与えている影響力の大きさを考えると、文豪の名にふさわしいひとりではないかと思います。私も好きな作家さん…

卒業・入学・新生活のお祝いに!贈り物にもおすすめの本【絵本編】

卒業・入学など新生活の季節。 卒業や入学、進級などの新生活のお祝いとして一番多いのが「現金」だそうです。それだけでは少し寂しい気もしますよね。そんな時、1冊の本を添えてみるのも素敵ですよ。 たくさんの期待と少しの不安が待っている新しい日々に背…

絵本で読む名作まとめ*芥川龍之介編

多くの文豪がそうであるように、文豪たちの作品の幅は広い。 彫刻家・高村光雲は恋心を詩に託し、詩人・島崎藤村は本格小説を描く。 芥川龍之介もまた、その作風は幅広く、『歯車』『或阿呆の一生』など本格小説と評される晩年の作品は、どこか神経質で病的…