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青りんごの本棚

~10代の読書案内~

柳広司 『虎と月』

SF・ミステリー・ホラー
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小さいころ、ジオジオのシリーズが好きだった私は、強くて優しいライオンにあこがれている。

年を取ったら、『ジオジオのかんむり』のように、小さいものをやさしく守れる老ライオンのようになりたい。

虎ではなくてー。

 

 

虎と月 (文春文庫)

虎と月 (文春文庫)

 

 

 

父は虎になった―。そんなこと、簡単に信じられるものではない。ぼくだってそうだった。しかし、父に会った、という人物からもらった手紙には、父がその場で詠ったという一篇の漢詩が書かれていた。その詩には、虎になった人間にしかわかりえない、悲痛な心の叫びがこめられていた。

父の血をひくぼくも、いつかそうなってしまうのだろうか。それはちょっと勘弁してほしい。父がどうして虎になったのかを知りたい。それが波瀾万丈にして、不思議な旅の始まりだった…。

 

柳広司中島敦の『山月記』に想を得て生まれた変身譚。

軽めの語り口も心地よく読み進められますよ。


山月記を先に読んでいると違いが見えて面白いだろうし、

これを読んでから『山月記』を読んでみるのもいい。

山月記は普段あまり本を読まない人には読みやすいとは言い難い作品だから、これをきっかけに読む人が増えるとうれしいな。

 

おすすめポイント

◇名作をモチーフにした作品

◇さっくりと読みやすい

◇単行本の表紙がかわいくて気に入ってたのですけど…。