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青りんごの本棚

~10代の読書案内~

桜庭一樹 『少女には向かない職業』

SF・ミステリー・ホラー 青春・恋愛 ライト文芸
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中学二年生の一年間で、あたし大西葵は、人をふたり殺した。

なんともどきりとするこの文章から、物語は始まる。

 

 

葵は、山口県下関市沖合の島でママと酒びたりのクズ親父(義父)と暮らすフツーの女の子。最近島に新しくできたマックに学校帰りに友だちと寄り道したり、自転車で橋を渡って市内のゲーセンに遊びに行ったりするのが、楽しみ。そんな「あたし」がどうして人をふたりも殺すことになったのか…。

そこには、もうひとりの殺人者、宮乃下静香との物語があった。

 

今では直木賞作家としてのイメージがありますが、デビューはライトノベル作家桜庭一樹さん。

葵は面白発言をかましてるゲーム好きなツインテイルの女の子だったり、静香は学校ではメガネの図書委員→オフはゴスロリで謎めいてたり、少女たちのキャラもどこかラノベ風で読みやすい。葵の、フツーの少女っぷりが心地いいです。友だちの中で妙にはしゃいで明るいキャラを通したり、どう反応していいかわからずしらんんふりしてみたり、その場その場で感情がころころかわったり。それから、田舎暮らしの子が都会にちょっと憧れてたりね。

 

ミステリー要素は強くはないけれど、少女そのものがまさにミステリーだから。

 

おすすめポイント

ラノベ風ミステリー

直木賞作家・桜庭一樹

少女小説