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青りんごの本棚

~10代の読書案内~

朝井リョウ『もういちど生まれる』

青春・恋愛
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もういちど生まれる (幻冬舎文庫)

もういちど生まれる (幻冬舎文庫)

 

 

 

朝井リョウの青春恋愛オムニバス

 

桐島、部活やめるってよ。』の大学生バージョンといった感じの青春恋愛オムニバス。短編ごとに語り手が変わってゆく連作短編は、ひとつひとつの物語を楽しめるだけでなく、誰もが生きていくうえで少なからず影響を与え合っているのがよくわかる。同じ出来事でも、ほかの人からは少し違った感じに見えてたりして。こういう連作短編、朝井さんすごく上手なんです。

ストーリーはどれも大学生らしく、ありきたりでぴりっと刺激的で、つまり面白くて読みやすい。
今しかない一瞬を生きているのだという刹那さを瑞々しく描いています。
お気に入りは、「ひーちゃんは線香花火」と「僕は魔法が使えない」。

自分の人生がじつは誰かの人生と大なり小なり必ず触れ合っているんだよね。
『桐島~』も『もう一度~』も、読み終えて、「人生ってこういうことだよなっ」て再確認する。


自分ひとりでもんもんと悩んだり、上手に歩けてるつもりでいるけれど、ささいな「わたし」も誰かの人生に必ず足を踏み込んでいて、なにげない「あなた」にこんなにも左右されてしまうように。人生ってそういうものなのだ。


朝井さんの描く女の子たちが魅力的

 

物語に登場する女の子たち、ひーちゃんも結実子も、好きなタイプなんだなぁ。

この二人に限らず、小説に登場する女の子たちのなんと魅力的なこと。透明で瑞々しくてキラキラしている、少し大人でまだ少女。朝井さんの周りには、よほど素敵な女の子ばかりいるのだろう。

もしくは、モデルは彼の中に住まうだれかだったりして、などと著者の恋心にまで勝手に想いを馳せてみたりして。