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青りんごの本棚

~10代の読書案内~

上橋菜穂子 『夢の守り人』

SF・ファンタジー
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ここにきて、「まもりびと」ではなく、「もりびと」だったことが判明。巻末のシリーズ紹介のページをみた娘から「MORIBITO」の文字を見せつけられた時の、衝撃ったらない。

 

夢の守り人 (新潮文庫)

夢の守り人 (新潮文庫)

 

 

「まもりびとシリーズのさぁ~」などと、散々言い放った後で、「もりびと」を口にする時の、なんだか恥ずかしさったら。修正は定着の2倍の時間がかかるというから、半年後くらいには、さらりと「もりびと」と言えるようになるかもしれない。

 

新ヨゴ王国へ戻ってきたバルサ、偶然に命を助けた男はリー・トゥ・ルエン<木霊の想い人>と呼ばれる歌い手だった。

「どこかで聞いたような話じゃないか」と思われるでしょうが、それは、バルサが女用心棒なのだから、毎回繰り広げられるこの出会いはむしろ日常的なのだろう。

夢の世界へととらわれた人を救うため、タンダはその世界へと足を踏み入れるのだが…。

これがまた、タンダが大変なことになっちゃうんだよね。
トロガイ師の過去が語られ、新しい世界もまた見えてくる。

この世界と近づき離れながら存在する別の世界ユナグのように、夜毎に見る夢の世界もまた、そうした世界のひとつなのかもしれない。それが、物語の中のストーリーではなくて、実際の私たちの生活にも当てはまるのではないかと思える不思議。

少し成長したチャグムにも、また会えるのがうれしい。

 

すぐに役だたないものが、むだなものとはかぎらない。
むしろ、いつ役にたつかわからないものを追いつづけ、考えつづけるという、人の、このふしぎな衝動こそ、
いつか新しいものをみつける力になるのだろう。(169ページ)

 

おすすめポイント

 

◇「守り人」シリーズ第3弾。

 

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