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青りんごの本棚

~10代の読書案内~

ロイス・ローリー『ギヴァー 記憶を注ぐ者』

SF・ファンタジー SF・ミステリー・ホラー 海外の本
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「満たされてる」とはどういうことか、「痛みを抱く」ことにどんな意味があるのか。

そんなことを考えさせられる。

ギヴァー 記憶を注ぐ者

ギヴァー 記憶を注ぐ者

 

 

近未来、選ばれた者だけで形成された争いや貧困のないコミュニティ。安心で安全、<同一化>された彼らの生活は、理想的な社会。

12歳なると、すべての子どもがそれぞれ適任の仕事に任命される「12歳の儀式」がある。そこでジョナスは、コミュニティで一人だけが選ばれる「記憶の器」【レシーヴァー】に任命される。そこでジョナスは、誰も知らなかったこれまでの世界の「真実」をギヴァーから与えられることになり…。

 

あらすじもわからず読み始めたが、すごくいい作品だった。表紙の雰囲気からしっとりした物語を想像していたのだけど、いい意味で予想を裏切られる設定に引き込まれて一気読み。大好きなディストピア小説。

 

あとがきによると…

原作は、530万部記録するベストセラー。日本でも1995年に掛川恭子さん訳で講談社より出版されましたが、絶版。この本にほれぼれしてる有志の会の働きかけにより、2010年新訳版で再出版されたのが、こちら。(1995年版の表紙がいいんだけどなぁ)

著者のロイス・ローリーは、陸軍の歯科医将校だった父親について各地を転々とし、第二次世界大戦後まもない1948~50年、11歳から13歳までの少女時代を東京の「ワシントン・ハイツ」(現在の渋谷区代々木公園内に設けられていた駐留米軍将校用の団地)で過ごしました。快適で安全なワシントン・ハイツを自転車で抜け出し、危険な渋谷の街に入る時のドキドキ感や体験が、この作品の着想になっているそう。

他2編と合わせて「ギヴァー」3部作となっています。

 

おすすめポイント

 

◇映画化

2014年映画化されました

映画「ギヴァー 記憶を注ぐ者」公式サイト

◇ギヴァー三部作ほか2編

ギャザリング・ブルー 青を蒐める者

メッセンジャー 緑の森の使者