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青りんごの本棚

~10代の読書案内~

アレックス・シアラー『13ヵ月と13週と13日と満月の夜』

SF・ファンタジー 海外の本 児童文学
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図書館で借りた本を、子どもたち用に購入するというのは、私によくあるパターン。
図書館で借りられる期間内に読み切れないというのも理由のひとつだけれど、「じぶんの本」がいつでもそばにあることの幸福感。
そうして只今収集中の本棚に、2冊もあるのが『13か月と13週と13日と満月の夜』。

 

13ヵ月と13週と13日と満月の夜

13ヵ月と13週と13日と満月の夜

 

 

書店で購入した後、古本屋さんでクリスマス特別パッケージを見つけたのです。
それも100円。こりゃ買わずにいられないでしょう。

 

赤毛でそばかすの12歳の女の子カーリー。
同じクラスに、メレディスという女の子が転校してくるのだけど、メレディスには大きな秘密があって…。
あぁ、もうこれ以上は言えない。
この本に関することなら、これっぽっちも知らずに読んだ方が断然おもしろいのですから。

だいたい子ども向けの本で、みずから「おもしろい」とおすすめしてこない本はない。
その道のプロがおもしろいと判断したからこそ、書籍になって出版されているわけだし。
だから、「この本おもしろいです」と帯やカバーに書かれていても、希望以上の期待を抱いてはいけない。
だけれども、この本の「おもしろい」は本物。

読み終えて、「読者モニターの支持率94%!」はウソではないと実感。
↑どこかの通信販売のうたい文句のようですが

 

いい意味で裏切られて、どんでん返しのストーリーに一気にひきこまれます。
女の子同士のおしゃべりのように、とんとんとんとリズミカルに物語が進んだかと思うと、あっという間に世界が反転し、「あぁ、まさかこのまま…だって、あたしは女の子なのよ」って、もうとっくに10代を通り越したはずのあたしまでもが、女の子に戻った気持ちになって切なく慟哭しそうになる、そんなストーリー。

老いも若きもガールズパワー全開のこのストーリーを書き上げたのが、アレックス・シアラーおじさん。電車の中で、女の子に「ダサじじい」と言われたことがこの物語を思いつくヒントになったそう。この物語のテーマのひとつは、「人は見かけでは判断できない」ということ。電車の中の女の子には、ダサじじいに見えても、女の子の気持ちを書き上げたら、女の子以上にぴたりと言い当ててるんだから、これもまた、もうひとつのミラクルファンタジーかもしれない。

さらにさらに、翻訳は金原瑞人さん。ガールズトークを翻訳させたら日本で一番。

クリスマスのような奇跡がおこる満月の夜をカーリーたちと感じてみて。
女の子に絶対的におすすめ♪
カーリー、たち!?