読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

青りんごの本棚

~10代の読書案内~

アレックス・シアラー『青空のむこう』

海外の本 SF・ファンタジー 児童文学
スポンサードリンク

人生って一度きりしかないから、生きているうちならなんだって、「もう遅い」ってことはないってことに気づかされる

 

青空のむこう

青空のむこう

 


「汝の怒りの上に日を沈ませてはならない」
つまり、だれかに腹を立てたり恨みをもったまま、眠りについてはいけないって意味だ。相手が愛してる人ならなおさらだ。だって、翌朝どっちかが目を覚まさないかもしれないんだから。
そうなったら、どうなる?
(本文218ページより)

 

交通事故で突然死んでしまったぼく。<死者の国>でにつくと、そこはやり残したことがある人たちであふれていた。
<死者の国>で出会ったアーサー(オリバー・ツイストに出てきそうな古めかしい服を着ている。きっとその時代からずっとここにいる)は、ここでずっとお母さんを探しているのだという。

ここにいるということは、ぼくもまた、やり残したことがあるからなんだ。

やり残したことをやり終えるために、ぼくはアーサーと一緒に、かつて生きていたあの世界へ行く。アーサーのやり残したこととは何なのか?

明日、台風が来て学校が休みになったらいいいのに、そしたら宿題やらなくてすむのに、って考えたこと、だれでもあるよね。ちなみに、私は雨が降って運動会がなくなったらいいのに派。

明日死ぬかもしれない、なんて考えて生きるのはどこかナンセンスでもある。明日があると知っているから安心して、今日を終えることができるのだから。でも明日って、本当は永遠じゃない。そんなことを意識させられる1冊。

大人にもおすすめできる、良質の児童書。

死をテーマにしているのに、読み終えて「よかった」という安心感をくれる、不思議な物語です。明るい語りに救われる、切なく胸に迫る物語。

表紙もすごく綺麗。原題は『The Great Blue Yonder』

 

おすすめポイント

 

◇世界中でベストセラー

◇死をテーマにした小説