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青りんごの本棚

~10代の読書案内~

レニとよばれたわたし―戦争でさらわれた女の子の話

戦争・平和
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YA(ヤングアダルト)読書案内』から、どうしても読んでみたくなったのが、この本。

チェコの子ども向けの読み物です。
ときは、第二次世界大戦でドイツが降伏したあと。
ところは、西部ドイツのチェコ国境に近い小さな町。

レニは、家でも学校でも居心地が悪いように感じています。
おばあちゃんとはなかよしだけれど、おかあさんも、兄のラウルも、シュワルツ先生も、レニにいじわるだし、自分がみんなにとってじゃまもののような、どこか浮いているような感じです。
ある時、レニは思います。

 

 (P48)
あたしには、きゅうに、なにもかもわかったのよ。

あたしが前からふしぎに思っていたこと、つまり、おかあさんがあたしをちっともすきではないのは、

あたしが、おかあさんの生活をむずかしくしているからだってことが、いま、うたがいもなくわかったのよ。

だけど、おかあさんのせいかつをむずかしくしているって、どういう意味なの?教えて。

 

そこには、おどろくような秘密がかくされていました。
レニは、いったい何者なのでしょうか。

第二次世界大戦中に、実際にあったできごとをもとに書かれたお話です。
この物語と同じように、それは、戦争が終わってからわかったことでした。
本当の家族から無理やりはなされて生活しなければならないだけでなく、自分が本当は何者なのかわからないということは、とても孤独で、寂しいことだと思います。

物語は、希望で終わります。

なぜこのようなことがことが起こったのか。チェコがドイツの占領下に至る過程など時代背景もあとがきに書かれています。ぜひあとがきも読んでみて下さい。

本文をそのまま引用しました。読んでわかるように、ひらがなが多く、文字も大きめ、ルビ付きで、小学校高学年から読めます。レニの日記文になっているので、とても読みやすいです。こちらは、現在絶版で、図書館の書庫から出してもらいました。なかなかいい本なので、もっと気軽に読めるといいのにね。

 

レニとよばれたわたし―戦争でさらわれた女の子の話

レニとよばれたわたし―戦争でさらわれた女の子の話

  • 作者: ズデニュカ・ベズデコバー,エバ・ベドナージョバー
  • 出版社/メーカー: らくだ出版
  • 発売日: 1982/12
  • メディア: 単行本
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戦争と平和について考える本

◇児童書