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青りんごの本棚

~10代の読書案内~

朝井リョウ 『時をかけるゆとり』

エッセイ
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早稲田大学在学中に執筆した「桐島、部活やめるってよ (集英社文庫)」が第22回(2009年) 小説すばる新人賞受賞 。
平成の就活をテーマにした「何者 (新潮文庫)」で第148回(平成24年度上半期) 直木賞受賞 。
世界地図の下書き (集英社文庫)」で第29回坪田譲治文学賞受賞。

 

デビュー数年でこの華々しい受賞歴。ま、まぶしいっ。さぞかしやな感じ、いやいや、朝井さんという作家は近寄りがたいほどのオーラを放つ知性にあふれる好青年にちがいない、というイメージをごろんとひっくりかえしてくれる、おもしろエッセイ集。

もうね、おもしろくないところがない。

 

作家・朝井リョウのことがよくわかる、というよりむしろ一周まわって、よりわからなくなるほどにギャップ感が満載です。そのギャップすら、こちらが勝手に抱いているものなのだが。ほっといてくれって感じだろうけど。

 

「知りもしないで書いた就活エッセイを自ら添削する」もシュールでおもしろい。

2015年、初読み本。年の初めから声に出して笑えるほどにおもしろい本を読ませていただいたことに感謝。いい一年になりそう。

 

しばらくは、どこか「借り物感」のある文章になじめずにいたが(それは私が抱いている著者イメージとのギャップからかもしれないし、単に私が好きな作家さんに文章の雰囲気が似ていたからでもあるだろうが)、読みすすめるうちに違和感は薄れ、ただただ楽しませてもらいました。

 

時をかけるゆとり (文春文庫)

時をかけるゆとり (文春文庫)