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青りんごの本棚

~10代の読書案内~

堀米薫『チョコレートと青い空』

小学生 児童文学
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周二は小学5年生。おとうさんとおかあさん、妹のゆりと周二、そして反抗期でいつも機嫌の悪い兄・一樹の5人家族。
専業農家の周二の家に、アフリカのガーナからエリックが日本の農業を勉強するためにやってきた。

 

明るくてよく働く、ガーナの国と家族が大好きなエリック。

「チョコレート?それは、どんな味がするの?
学校?行きたいけれど、なかなか行けない……。
一日中カカオの実を割ってはたらく。それがぼくの毎日。」

エリックから聞くガーナの子どもたちのようすは、周二が想像していたものとは違うようでした…。

外国の文化や価値観の違いに気づかされる本。

 

ストーリーがとってもよく、エリックとの楽しい毎日や、反抗期のお兄ちゃん、こうした農業問題などを上手に織り込ませているので、押しつけがましくなく、本を読み終えてみて、「もう少し知りたいなぁ」と思わされます。

文字の大きさでは小学校中学年から読めそうですが、物語として楽しむだけでなく、日本の農業のことやタイトルにもなっているチョコレートのひみつ(?)など、小学校高学年~中学生にこそ、ぜひ知って欲しいと思うことがたくさん書かれています。


農業兼作家の堀米薫さんならではの視点

 

著者・掘米さんは、宮城県角田市で和牛肥育の専業農家をするかたわら、物語を紡いでいる作家さん。掘米さん自身がこれまでに様々な国からの研修生を受け入れている経験がこの物語のベースになっています。だからでしょうか、日本の農業の現状や発展途上国が抱えている問題など、それだけ聞くと難しく思われるようなテーマも、小学5年生の周二を通して身近で軽やかに読めます。

林業少年』も読もうっと。

 

おすすめポイント

 

◇農業をテーマにした本

◇中学生にもおすすめ

◇全国公立高校国語入試問題出典
2012年度福島県公立高校入試

 

チョコレートと青い空 (ホップステップキッズ!)

チョコレートと青い空 (ホップステップキッズ!)