青りんごの本棚

ごはんと本とコーヒーと

唐揚げ弁当と『カラフル』

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おはようございます(*´꒳`*)

 

男の名は田中勇一(仮)といった。

発見された時、過去の記憶は失われていた。

自分の名前はどこに住んでいるのか

なぜここにいるのか

「全生活史健忘症」

情報公開番組で本当の名前を取り戻した彼は、

失った過去を少しずつ取り戻していく。

 

これは、昨日見たテレビ番組のこと。

断片的に残る記憶の場所を訪れて、思い出すのは、

いつか確かにあったはずの感情。

 

居場所がない…苦しい…帰りたくなくて、いつも電車をながめていた。

どこか遠くへ行ってしまいたい…と思いながら。

語られるのは、苦痛の感情。

 

記憶を失うのは、失いたいだけの理由がある。

もう思い出さなくていいんじゃないの、と思う。

いま生きている、それだけで十分じゃないの、と。

しかし、「過去」のない「いま」は存在しない。

 

過去だけが自分が何者であるかを語るアイデンティティなのである。

たとえ苦しくても、自分を知りたいと願う。

 

確かにここにいたと眉をひそめるその苦しい表情の奥には、

きっとテレビでは語られない、彼の中にだけ蘇る過去もあるはずだ。

 

最後に、彼は自分の居場所の記憶を取り戻す。

確かにそこで、自分ひとりではなかった記憶。

 

田中勇一の目から見た本当の自分の人生はどんな風だったのだろうか。

図書室で夢中でページをめくり、図書の先生と話す柔らかい表情が、

彼の人生が必ずしも辛いものばかりではなかったことを物語っている

(と思いたい)

そんな今朝、手にしたのはやはりこの本。

 

森絵都『カラフル』

死んだはずの僕が、自殺した中学生・小林真として人生をやり直す。

輪廻転生のサイクルに再び戻るために、僕は生前に犯した罪を思い出すことができるのだろうか。

中学生におすすめの1冊です。

amada-re.com

 

苦しさで埋められた記憶の中で、唯一安らげる場所として思い出されたのが、学校図書室だということに、居心地のいい図書室の必要性も強く感じた。

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本日の弁当

本日は模試の娘弁当。

🍴唐揚げ

🍴きんぴらごぼう

🍴ミニトマトほか♩

とても素晴らしい日になるよ。