『47都道府県女ひとりで行ってみよう』で母はバーチャルひとり旅に出る春休み
この春休み、私は旅をしている。
息子の受験から解放されて、古い仕事をやめて、面倒なことのすべてを放り投げて、新しい日々を待つこの心踊る季節をもっと有意義に過ごすのだ。
いつものように無意味にバタバタしたりなんかしないで。
誰にも気を使わずに…そうだ、ひとり旅がいい。
北海道、福島、京都、沖縄…行きたいところならたくさんある。
ひとりで日本中を回るのだ。
お弁当なんか知らんふりして、遠くに出かける。
あぁすてき。
だがしかし。駄菓子菓子。←変換したらこれが出た
時間もお金もないので、仕方がない。
益田ミリさんの本で手軽に旅に出る。
『47都道府県女ひとりで行ってみよう』益田ミリ
名物という呪縛にとらわれ頼んだ海鮮丼を食べきれずに残したり(それも一度ではない)、せっかく草加市まで行ったのに、せんべい体験をしたいと言えずに帰ってきてしまったりするミリさんのひとり旅は、なんだか「ココロオドル」とは、ちょっと遠い。
でもこの旅、なんだか心地いい。
自分を探したりなんかしない。
ただそこに行ってくるだけの旅。
ガイドブックのように、今すぐそこに飛んで行きたい気持ちが高まらない。
でも、なんだかホッとする。
どこに行っても、マイペースなミリさんに。
やっぱり慌ただしい春休み。
バックに本を忍ばせて、時間を見つけては私はミリさんと旅に出る。
『47都道府県女ひとりで行ってみよう』益田ミリ