青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

相沢沙呼『雨の降る日は学校に行かない』

教室の中にうまく自分の居場所を見つけられない女の子たちの6つの物語。

 

たくさんの中にいるからこそ、だれかにわかって欲しいという思いは強くなるのかもしれない。本当にひとりなら寂しさなんて感じることもないのかな。

どのおはなしも女の子が主人公。女子特有の感覚がすごくよく描かれていて、女の子なら共感するところが多いはず。

 

教室に居場所のないサエとナツは、お昼を保健室で過ごしていた。ある日サエが「自分のクラスに戻る」と言い出して…(『ねぇ,卵の殻が付いている』より)。

 

もくじ

「ねぇ,卵の殻が付いている」
「好きな人のいない教室」
「死にたいノート」
「プリーツ・スカート」
「放課後のピント合わせ」
「雨の降る日は学校に行かない」

 

 

どのおはなしも心に残っていて好きなのですが、中でもよかったのは

「死にたいノート」

「放課後のピント合わせ」

「雨の降る日は学校にいかない」

 

”お父さん、お母さん、先立つ不孝をお許しください”。早朝の教室で毎日手帳に書いていた遺書。その手帳を偶然拾ったのは、クラスでも人気者の女の子。持ち主を探すことになるのだが…。(「死にたいノート」より)

 

「雨の降る日は学校にいかない」は、えぐられるような辛さがあって、でもやっぱり応援したくなっちゃって最後まで読んでみて…、あっそういうことなのね、ってすとんと落ちる。感想だけ聞かされても、よくわからないよね。

 

二度読みしたくなる、いい作品だった。

相沢さんの作品、もっと読んでみたい。

 

本をチェックする

雨の降る日は学校に行かない (集英社文庫 あ)
 

 

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