青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

三上延 『ビブリア古書堂の事件手帖』

本好きは基本的にみんなミステリー好きなのです。

知らないことを知りたいという欲求の強い人たち。

謎解きは大好物に決まっている。

 

古書を通して謎を解き明かすミステリー。しかも表紙の女の子がかわいい。

気にならないわけがない。

これってライトノベルでしょ、なんて言わずに。

私もその口。でも誘惑に負けて手に取って、そしたら一気読み。

 

 

 (BOOKデータベースより)
鎌倉の片隅でひっそりと営業をしている古本屋「ビブリア古書堂」。そこの店主は古本屋のイメージに合わない若くきれいな女性だ。残念なのは、初対面の人間とは口もきけない人見知り。接客業を営む者として心配になる女性だった。だが、古書の知識は並大低ではない。人に対してと真逆に、本には人一倍の情熱を燃やす彼女のもとには、いわくつきの古書が持ち込まれることも、彼女は古書にまつわる謎と秘密を、まるで見てきたかのように解き明かしていく。これは“古書と秘密”の物語。

 

ここに登場する古書のオリジナル―例えば夏目漱石の『それから』とか太宰治の『晩年』とか、小山清の『落穂拾ひ・聖アンデルセン』なんて私も初耳―を読んだことがなくても何の支障もありません。本は謎を運び、誰かとつながるための媒体的な存在として描かれています。

 

栞子さんの言うように、古書には物語があります。中に書かれている物語だけではなくて、人の手から手へ渡った本そのものがもつ物語。古書のおもしろさ、ミステリアスさは、そこにあるのかもしれないですね。

古い本になると、出版された時といま読者としての自分との時代差は大きく、時代背景やその本に込める思いもそれぞれ全く違うものなのだろうけれど、それが時代を超えて同じ本に共鳴する。なんだかロマンチックじゃありませんか。

古書好きは、本好きであり、人恋しい人なのかもしれないですね。

 

短編仕立てでさくりと読めるライトミステリーは、ちょっとした息抜きや朝読書にもおすすめです。

 

おすすめポイント

◇本にまつわる本

◇じっくり系ライトミステリー

◇短編もの

◇通勤・通学のお供にも

◇ドラマ化

 

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