青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

シヴォーン・ダウト『ボグ・チャイルド』

 アイルランドを舞台にした小説って暗いものが多いイメージがあるのだが、この作品も、表紙のようなどんよりとした雲に覆われているような感じ。

 

ボグ・チャイルド

ボグ・チャイルド

 

 

(BOOKデータベースより)
1981年、北アイルランド。国境近くの村に暮らす高校生・ファーガスは、紛争が続くこの土地から離れて、イギリスの大学で医者になることをめざしていた。

ある日、こづかい稼ぎに泥炭の盗掘にでかけた湿地で、ファーガスは少女の遺体を発見する。泥炭の作用で生々しく保存された遺体には、絞殺の跡があった。

一方、アイルランド独立をめざす兄・ジョーは、獄中でハンガー・ストライキを敢行。
死へのカウント・ダウンがはじまる。
故郷への思いと、自由への渇望とのあいだで揺れるファーガスは、兄の命をかけて、ある決断をする…。

“湿地の少女”の死の真相とは?ファーガスは、その手に未来をつかめるのだろうか?

 

 

 

生まれた場所で生き方はほぼ決まっていて、選ぶことなんてできないのかな。

その中で、そこから逃げ出すための力をつけて、未来を切り開くこともできる。

出ていくとか逃げるって後ろ向きに響くけれど、希望につながる意志でもありうるのだなと思ったり。

未来が見える気がしないっていう中学生・高校生は、こんな本を読んでみたらどうだろう。

シヴォーン・ダウトは47歳で亡くなってしまいましたが、もっと作品を読みたかったなぁ。

 

おすすめポイント

◇受賞歴など

アイルランドを舞台にした小説