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青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

石崎洋司『チェーン・メール』

 ある日、中学生のさわ子の元に、ゆかりと名乗るしらない女の子からメールが届く。

 

最近、うんざりすること、多くありません?「勉強しろ」しかいわない親もうざいけど、このごろ、むかついてるのは友だち。
でね、思いついたんです。みんなでお話を作るの。もちろん、うそのお話。でも、おもいっきり本当らしくして、知らない人がみたら、びびっちゃうようなこわい話にするの。

 

現実世界では全く接点のない女の子4人が、インターネットという虚構の世界で物語を作り合うわけ。中学生の少女がストーカーにつきまとわれるというストーリー。

登場するのは、主人公の少女とストーカー、少女のボーイフレンド(家庭教師の大学生。そりゃあ、ママがとなりの部屋から聞き耳立てるっつうの)、ストーカーを追う女刑事。

 

なかなかみんな芸達者で、役になりきって「メールストーリー」は順調に進むのだけど、ある日、主人公の少女さわ子の書き込みがぷつりと止まる。それと同時に、リアルの世界でも中学1年生女子が行方不明になるという事件が起こりはじめる。

 

「現実なんてばかばかしいことばっかりでうんざりだから、虚構の世界で思いっきり遊びたい」

そんな風に思ってる彼女たちの関係は、虚構を超えてリアルでつながるのか?

 

メールストーリーの虚構世界と現実世界がリンクしながら微妙につながり、毎日が続く。
虚構の中の自分と、現実世界の自分、そこに違いはあるのだろうか?だとしたら、本当の自分の世界はどっちなのだろう?

ラストまで読んで、もう一度はじめから読みたくなる。
次は、全く違った物語に読める。

ホラーっぽいのをイメージしてたけど、ちょっと違って、10代の女の子たちのリアルな感覚に近づけた物語。

 

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チェーン・メール (YA! ENTERTAINMENT)

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