青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

川島誠『ファイナルラップ』

自分のやりたいことなんて簡単には見つからない。

迷いの先にその答えを見つけることもある。

 

健は海辺の町に住む高校三年生。

二十歳で結婚している一番上の兄・裕、専門学校に通う、すぐ上の兄・零、そして健と三兄弟の末っ子だ。

進学校に通うが勉強にはイマイチ身が入らなくて、年下の彼女ともうまくいってるのかどうか。陸上だけは好きで夢中になっている。自分が何をしたいのかわからずにいるような毎日の中、ある日突然に兄の裕が死んだ。

サーフィン中の事故だった。

 

絶望も希望も訪れては、そのすべてを抗わず受け入れていく。

そのまっすぐさというか柔軟さは、生きていくうえでとても重要な要素だと、人生に抗いまくっている私は思う。

 

川島誠さんの作品のテーマのひとつにあるのは、少年の生と性。

男の子にとって(男にとって、とも言える)生と性は切り離せず、性を放つことこそ生きることなのかもしれない。

 

おすすめポイント

◇中学生から

◇男子におすすめ

 

ファイナル・ラップ (角川文庫)

ファイナル・ラップ (角川文庫)