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青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

ポール・ギャリコ『ジェニィ』

一番好きなねこの本と言われたらこの本です。

 

 

ジェニィ (新潮文庫)

ジェニィ (新潮文庫)

 

 

10歳の少年ピーターは、ある日なぜか突然、猫になってしまいます。猫が嫌いなばあやは、ピーターとは知らずに外に放り出してしまいます。雨の降りしきるロンドンの街の中、人々の足に追い立てられ、石炭粉で真っ白い毛並みはすすけ、けんか猫に噛まれ、死にかけたポールを助けてくれたのは勇敢で賢い雌猫・ジェニィでした。 猫が冒険に出かけ、恋をして成長する素敵な物語です。

ピーターとジェニィのまっすぐな素直さが愛おしくなります。

 

 ギャリコは本当に猫になったことがあるのではないか?と思うほど、身づくろいやけんかのシーンなど、猫描写がとっても細かくて、猫を飼っている人ならその姿が目に浮かぶはず。猫好きさんにとってもおすすめの本。

ところで、ねこってどんなとき毛づくろいを始めるか知ってますか?答えは、この本の中に。

 

おすすめポイント

◇1940年代の作品

◇アメリカの作品

◇子どもから大人まで楽しめるファンタジーのような物語。

 

 わたしの感想メモ

 

古沢安二郎さんの訳している、飾らない素直な日本語も、この物語にぴったり。改めて、日本語のもつあたたかさを感じます。言い回しがくどかったり、古く感じたりと人によっては読みづらいと感じるかもしれませんが、私は小津さんの翻訳がとても好きです。

翻訳もストーリーもとても癒されます。もちろん、冒険ストーリーですから、わくわくハラハラもたくさんありますよ。