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青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

アンドリュー・クレメンツ 『はるかなるアフガニスタン』

アメリカとアフガニスタンに住むふたりが手紙でやり取りをする物語

 

アメリカ・イリノイ州に住む女の子アビーは、勉強があまり好きじゃなくて、落第寸前。中学校に進級するために校長先生から出された条件は、毎日宿題を出すこと、テストですべてB以上をとることと、特別課題をやりきること。課題をこなすために、アビーはアフガニスタンへ手紙を送ります。まもなく、アビーの元に手紙の返事が届き…。

アメリカに住む女の子とアフガニスタンにくらす少女と、そして少年!?の一風変わった文通が始まります。

手紙のやりとりを通じてお互いに見えてきたものはなんでしょう?
世界に心を広げる1冊。

 

 わたしの感想


メールやインターネットですぐにつながる昨今、遠く離れた2つの国、異なる文化の元でくらす子どもたちが待ちわびた手紙に飛びつく様子がとても新鮮でした。そして、封を開いた時に見える文字のやわらかさやあたたかさは特別なものに違いないと思うのです。

我が家の娘も10年ほど文通を続けている友達がいるのです。離れているのでめったに会えませんが、大切な友達のようです。封筒の中には漫画やなぞなぞやまたにお菓子が入っていることもあったりして。封を開けたあとの娘の表情はとてもとっても楽しそうで、いつも微笑ましくなる彼女たちの文通も思い出しながら読みました。

物語に登場する2人(3人でもあるのですが、そのひみつは本を読んでもらうとして)は、お互いをとりまく環境の違いを大きく感じながらも、一方では、自分と似ていると感じる部分も出てきます。

時代がかわっても、生まれた国が異なっても、将来に希望を抱きながら悩み、成長する子どもたちの姿はいつも変わらないということも改めて感じました。これからの未来を作り上げていく大切な存在として、彼らを守っていくのが私たちの役割かなと、ちょっと大人っぽいことも考えてみたり。

読書感想文の課題図書は、一辺倒でつまらない本もたまにあるのですが、こちらはぜひおすすめしたい良書。

 

おすすめポイント

◇異文化交流をテーマにした本

◇読書孫聡文課題図書

 

はるかなるアフガニスタン (文学の扉)

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