青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

濱野京子 『ヘヴンリープレイス』

 引っ越した夏休み。中学受験を控えて、壁にぶつかっている小6の和希(かずき)だが、新しい町で見つけた雑木林で、天使のように笑顔のかわいい男の子・英太に会った。

英太と仲良くなったぼくは、英太が「うち」と呼ぶその場所を訪れるが、そこは雑木林の奥にある荒れて朽ちかけた廃屋だった…。

 

「自分」と「自分が求められていること」の間での葛藤。自分で乗り越えられる悩みにぶつかる子は恵まれている。

みんな悩みにぶつかりながら子どもは日々進んでて、そこを大人はどう支えるべきなのか、と考えさせられる(考えすぎないのがベターなのだろうけど)。

 

すべてがハッピーエンドとはいかないラストが、自分で乗り越えられない環境にぶち当たっている子どもたちを、社会はどうサポートすべきなのか、という問題も投げかけている。

濱野さんの作品には、いつも心をつかまれますが、こちらの作品もすごく良かった。「夏の庭」を想わせる児童書。

 

おすすめポイント

◇小学校高学年から

◇中学生から大人にもおすすめの児童書

◇読書感想文にもおすすめ

 

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ヘヴンリープレイス (ノベルズ・エクスプレス)

ヘヴンリープレイス (ノベルズ・エクスプレス)