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青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

島沢 優子『左手一本のシュート 夢あればこそ!』

 2007年4月3日、高校入学式の3日前、田中正幸は倒れた。
 小学校5・6年生の時、ミニバスケットボールで全国大会に2度出場、中学では県下ナンバーワンプレイヤーと言われた、スーパースターだった。

 原因は、脳動静脈奇形という先天的な脳の血管異常による脳出血。発症は10万人にひとりという。一命は取りとめたものの、右半身に麻痺が残った。トップアスリートとしては致命的なダメージだ。医者も2度と同じようにコートには立てないだろうと思っていた。

それでも正幸はバスケットがしたい、またコートに立ちたい一心で必死でリハビリを耐えぬいた。

再びコートに立つ正幸さんの軌跡のノンフィクション。

 

もうね、お母さんが病院に駆けつけるあたりから、泣きたくってしかたがない。

(実際泣いてるけど)

 

そして、chapter5からがもう号泣。

再びコートに立った正幸さんと彼を支える先生、チームメイト、お母さん、みんなの正幸さんを支えたいまっすぐな思いがじんじんと胸に響く。吉田先生同様、涙で文字がゆらゆら揺れてまっすぐ読めまないっ。


「ゆめがあるから生きることができる」

 

正幸君の強い心、夢をひたむきに追う姿に「私もがんばらなきゃ」などというチープな言葉では言えない「お前はどうだ?」と自分を問う声がぶつかってくる。

 

読み終えて、正幸君の描いたカバー題字「左手一本のシュート」の力強さが、また胸に迫る。

 

おすすめポイント

◇バスケットボールが好きな人に

◇奇跡のノンフィクション

◇スポーツが好きな人に

 

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