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青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

東野圭吾『歪笑小説』

 東野圭吾さんのなにがすごいって、本格ミステリーはもちろんブラックな笑いを取り込んだこんな小説も書けちゃうところ。この「〇笑小説」は、加賀恭一郎シリーズよりも新作を楽しみにしているシリーズ。

 

 

 新人編集者が目の当たりにした、常識破りのあの手この手を連発する伝説の編集者。自作のドラマ化話に舞い上がり、美人担当者に恋心を抱く、全く売れない若手作家。出版社のゴルフコンペに初参加して大物作家に翻弄されるヒット作症候群の新鋭…俳優、読者、書店、家族を巻き込んで作家の身近は事件がいっぱい。ブラックな笑い満載!小説業界の内幕を描く連続ドラマ。とっておきの文庫オリジナル。

 


 
このシリーズの面白いところは、「こんな人いるよなぁ~」っていう登場人物たちのキャラクター。実生活で関わっちゃったらキツすぎて敬遠したくなる人たちを、読者という立場でただおもしろく楽しめて笑っちゃえるところが魅力です。著者の人を観察する眼の鋭さや絶妙さは、ミステリー小説にも通じるものがあり、さすがなるほどです。

表紙の積み上げられた単行本は、作品中に出てくる架空の小説。小説の最後には、灸英社文庫おすすめ本の宣伝もありますよ。こういう遊び心がたまりません。

ミステリー作品ではありませんが、ミステリー作家・東野圭吾のおもしろ作ということで、このカテゴリーに。

 

おすすめポイント

東野圭吾のブラックユーモア短編集

 

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歪笑小説 (集英社文庫)

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