青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

梨木香歩『家守綺譚』

 

つい百年前の物語。

売れない作家の「私」=綿貫征四郎は、亡き親友・高堂の実家の家守をして暮らしている。

 
木々が伸び放題・栄耀栄華を極めている広い庭に、四季折々、今ではちょっとふしぎないきものたちが訪れる。
河童・狸・人魚・小鬼・カワウソ…これは、ふしぎでもないか?
行方不明なはずの高堂も掛け軸から現れる。

ひとつの物語がほんの数ページ。28編収められている。
どんな物語なのか知らずに、読み始めたが、おもしろかった。
物語のいくつかを寝る前に、息子・のびえもんによみきかせをしながら読んだ。

このちょっとふしぎさ、寝る前のおはなしにぴったりで、自然と眠りに誘われる。

 

この本を読むなら、眠る前か、お茶を啜り庭を眺めながらがおすすめである。
もちろん、庭を眺めながら昼寝しつつ読むのが一番しっくりくるだろうけれど。そしたら、きっとこの奇譚の世界に夢ごと誘われてしまうだろう

 

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家守綺譚 (新潮文庫)

家守綺譚 (新潮文庫)

 

 

 

『家守奇譚』のその後を描く『冬虫夏草

 

冬虫夏草

冬虫夏草