青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

伊坂幸太郎 『チルドレン』

あれ?気がつくと、いつの間にか事件の渦中にいる。

それが、伊坂幸太郎『チルドレン』のマジック。

 銀行にやってきたぼくたちはいつの間にか人質にされてしまって、いつの間にか証人となり、事件に加担しちゃって、いつの間にか解決してる?

  

予想とは異なる展開に話が流れ、登場人物たちの推理(?)に惑わさないように・・・と、警戒しながら読み進めるのだけれど、結局著者の術中にはまってしまっている。

それが、くやしいのではなくて、すとんと落されて爽快なのがよい。

 

文章のテンポの良さと登場人物たちの個性的なキャラが際立って、事件が解決した後も、もうちょっと読ませてよと言いたくなる。

 


そもそも彼らは一人きりでいる時は問題がなくとも、集団になると歪むのだ。陣内さんは、「子供のことを英語でチャイルドと言うけれど、複数になるとチャイルズじゃなくて、チルドレンだろ。別物になるんだよ」とよく言った。そういう性質なのだ、と。(本文より)

 

安心して。

伊坂さんのほかの作品にも彼らはしばしば登場から、また会えるよ。

どの作品に出てくるのか、それを探すのも伊坂作品の楽しみ方のひとつ。

 

おすすめポイント 

◇死なないミステリー

◇短編仕立て

◇続編『サブマリン』もおすすめ

 

本をチェックする

 

チルドレン (講談社文庫)

チルドレン (講談社文庫)