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青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

せきしろ×又吉直樹『カキフライが無いなら来なかった』

文筆家せきしろとお笑い芸人「ピース」の又吉直樹が放つ、自由律俳句。
これね、すごくいいです。

 

 

 
ふつう詩や俳句って「う~ん、いいねぇ~」と味わうタイプのものが多いなか、この中の句は笑わせてくれます。又吉さんがお笑い芸人だからって、ウケを狙ってるわけではない。「あるある」だったり、「ドンマイ」」と励ましてあげたくなっちゃったり、そもそもが「ふっ」と笑いたくなるようなポイントを自由に歌うことで、読んでるこっちも肩の力が抜けちゃってるから「ははっ」と笑ってしまう。

 

醤油差しを倒すまでは幸せだった(せきしろ


こんなん、わかる~って感じでしょ。
息子にふってみるが、「えっ?どういうこと?わかんない」
「よくさぁ、醤油差し倒してるじゃん。それでお母さんが『もう~っ』ってなって」
「えっ?いつ?」
「いや、いつとかじゃなくて。よく、何回もあるじゃん。ちょっとしょんぼりした気持ちになるでしょ」
「えっ?ん!…よくわかんないから、まぁいいや。」


促して反省できるなら、同じ過ちは繰り返さないか。


あと、一番笑っちゃったのが又吉の「ファーストキスが太宰の命日」のエッセイ。もしやもしやからのオチ。ぶっっと吹いてしまった。

どの句も、世の中を違う角度からみているようでいて、自分にも同じ感覚がある日常さ。
ネガティブに嘆いているようでいて、「そういうもんだ」と受け入れてるポジティブさ。
自由律俳句つったって、ただのつぶやきとなにが違うの?
それはたぶんね、自由律俳句にはそこに希望があるのだと思うよ、私は。

 

毎回言ってますけど、すぐにも俳句読みたくなるよね。(わたし)
この本読むと、自分にもすぐできるって思えるよ。ネタはそこかしこに転がってます。

言うまでもなく。
続編「まさかジープで来るとは」もおすすめです。

 

 

又吉直樹を読む

book-aoringo.hatenablog.com