青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

東野圭吾 『カッコウの卵は誰のもの』

読書好きの例に漏れず、私も運動は決して得意ではない。

運動神経ゼロ、と言われたこともある。

小さい頃はこう言われると落ち込んだものだが、中学生の時100メートルを25秒というある意味驚異のスポードで走っていたことを思い返してみても、スポーツ能力がかなり低いのは事実。

これってだれのせいなの。

 

(ちなみに、この時は先生に「真面目に走れ!!」と叱られ、再度走らされるも、大したタイムの縮みはなく結局それが実力だったと認めてもらう。なんとまぁ。)
野球が好きでおやじチームでサウスポーとして活躍していた父(正確には活躍ではなく楽しんでいた、の域を出ていないと思うが)、母も若いころは体操をやっていたそうで「スポーツは悪くなかったわよ」とのこと。

そうなるとあのセリフの登場だ。

「だれに似たのかしら?」
でもって、私がたどり着く答えは、どちらかがウソをついているに違いないという疑い。

スポーツ能力における遺伝の重要性はどれくらいなのだろうか。

運動能力と遺伝をテーマにしたミステリーが東野圭吾さんの『カッコウの卵は誰のもの』

 

 

緋田宏昌(ひだひろまさ)は、スキーの元オリンピック選手。娘の風美もスキー界期待のホープとして活躍している。ある日、スポーツと遺伝の研究をしている『新世開発スポーツ科学研究所』から緋田親子へ協力の依頼が来たが、緋田は堅くなに断る。緋田は誰にも明かせないひとつの大きな疑問を抱えていた。娘は妻がかつて誘拐してきた子どもではないだろうか……。

 

カッコウは托卵といって、他の鳥の巣に卵を産み、育ててもらう特徴があります。早く出てきたカッコウの雛は、まだかっていない他の卵を巣から落とす。そのため、カッコウの雛の背中は、卵を乗せやすいようにくぼみがあるのだとか。カッコウってヒドイッというイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、これは鳥類にはよくみられる行動だそうです。なぜかカッコウだけがズームされてしまったのね。

この小説に出てくる「カッコウの卵」とは、何をさすのでしょうか?

風美の出生の謎を解き明かしながら、才能とはなにか?ということにも大きく触れています。
「どうせあいつには叶いっこないぜ」なんて思いを抱いたことのあるあなたにぜひおすすめです。

 

おすすめポイント

◇冬にお勧めの本

◇スポーツをしている人にもおすすめ

◇ドラマ化

 

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カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)

カッコウの卵は誰のもの (光文社文庫)