青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

森絵都『カラフル』

自殺したはずの小林真の体にホームステイすることになったぼく。
天使によると、輪廻のサイクルに戻るためには、誰かの体にホームステイして自分の犯した罪を思い出さなくてはならないのだ。ぼくは自分のおかした罪を思い出し、再び輪廻のサイクルに戻ることができるのか・・・。

 

1998年の出版以来、20年近くも多くの10代に読まれてきた作品ということになる。ものすごく売れても3年後にはもう「古い」と感じる作品も少なくない中で、これほど長く読み続けられている作品は、もはや現代日本児童文学の殿堂書。

 

トーリーもさくさくと読みやすく、小林真を通して中学生の生活をのぞきみしている感覚がおもしろい。

誰でも別の人になってみたいと思うことってあるでしょ。

この小説では、それが読むだけでお手軽に味わえる。

普段あまり本を読まない人でもすんなりと「誰か」になれるのは、森さんの作家の力量。

 

小林真の人生は、マイナスばっかりでいいことなんて一つもないように見えるけれど、見方を少し変えただけで、違う生き方もできる。自分が思ってるほど、自分の人生も悪くないかもと思えたりして。行き詰っている人におすすめ。

やり直しってできるんだよ、ファンタジーじゃなくったって。

 

単行本のただ真っ黄色な装丁も好きです。

 

 おすすめポイント

◇ベストセラ―

◇第46回産経児童出版文化賞受賞
◇東京書籍:中学1年生国語教科書「本の世界を楽しもう」にて紹介

 

カラフル (文春文庫)

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関連サイト

 

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