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青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

アリー・コンディ『カッシアの物語』

ロマンスありのディストピア小説もありますよ。

 

 

カッシアの物語

カッシアの物語

 

 

<ソサエティ>によって管理された、未来の社会。職業や恋愛、死ぬ年齢すらもコントロールされている<ソサエティ>は、平和で秩序があり安全であるが、食事や着る物まで「自由」はない。

 

カッシアは、17歳。シティが選んだ結婚相手を発表するマッチ・バンケットの夜、カッシアの結婚相手に選ばれたのは、幼なじみで親友のザンダーだった。ところが、結婚相手のマイクロカードを開いてみると、そこに映し出されたのは、別の男の子カイだった。<逸脱者(アベレイション)>であるはずのカイは、マッチ・バンケットに登録されるはずがないのに、なぜ…。

 

優しいザンダーはぴったりの結婚相手だけど、間違いとわかっていても、カイに惹かれていくカッシアの揺れる恋心ったら。ディストピア小説なんですよ。完璧なはずのユートピアに疑惑を抱き、反感を持つ。そういう社会と戦う小説なのです。よくあるディストピア小説と違うのは、武器を手にして戦うような派手なアクションシーンはなく、どこか穏やかに淡く、物語が進むところ。そして、この恋心。社会が二人の恋を許さないなんて、あぁまるで「嵐が丘」のようなラブ・ロマンス。

 

「カッシアの物語」は三部作シリーズ。

 

おすすめポイント

 

ディストピア小説

◇カッシア三部作ほか2編

CROSSED カッシアの物語2

REACHED カッシアの物語3