青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

川端裕人『川の名前』

こういう本に出合うとやっぱりいいなと思う。

やっぱり、男の子を成長させる成分に「夏休み」は欠かせないらしい。

もしかしたら「恋」よりも重要かもしれない。 

 

菊野脩は世界を舞台に活躍するカメラマンの父親をもつ小学5年生。同級生の河邑浩童こと河童が、川で不思議な生き物を見たという。3人は夏休みに地元の川をテーマに自由研究をすすめることにした。

 

自由研究がテーマと聞いておもしろそうなどとこの本を手に取る子は、理系でもあまりいないだろう。小説だし。どちらかというと、おうちの人や先生に薦められて仕方なく読んでみるタイプの本だろう。が、この自由研究が思いがけない方向に流れていく。川で見つけたピグモン的な不思議な生き物の正体は、南極育ちでよく知られるあの白と黒の愛らしい動物。鳥だとか、飛べないだとかいう噂の絶えないあの…。

 

当然3人は、この生き物の観察を始める。日本の川でペ○ギ○が生きられるのか!?は、小学生の自由研究に留まらない興味深さがある。そしてこの生き物をめぐって、いじめっ子やら優等生くんなんかが絡まる、男子たちの勢力争い(?)もまた読み応えアリ。

 

夏休みまだまだ日焼けが足りない男子やむしろおうちの人におすすめ。めざせカワガキ!!

注意※
毎年、夏休み中の川の事故が増えています。川遊びは安全に十分注意してください。
川に遊びに行く時には必ずお家の人に許可をとって出かけましょう(←ここが一番の難所でしょうが)
「だってどっかのブログで『子どもは川で遊べ』って勧めてたから~」なんてことにならないように、十分ご注意くださいませ。

 

おすすめポイント

◇少年たちの成長物語

◇小学生の男の子が主人公

◇夏休みにおすすめの本

◇読書感想文におすすめの本

◇自然について考える本

 

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川の名前 (ハヤカワ文庫JA)

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