青りんごの本棚

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ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち

ケイタイ小説と地方とヤンキーには密接な関係があるってしってますか。

そりゃしらんがな。

 著者の速水健朗さんは、フリーのライター。プロフィールによると郊外のショッピングモールとファミレスのフィールドワークがライフワークというだけあって、本著の中でもケータイ小説の流行とファスト風土化ともいえる郊外のショッピングセンター内の大型書店との関係についても触れている。


著者は、昨今の郊外に住む若者の現状や文化にも詳しく、ケータイ小説の流行がそれと深い関係にあることを指摘。副題にも見られる「ヤンキー」という言葉は、もはや郊外でも死語のように思うが、言葉は消えても”ヤンキ―精神”は未だ根付き、それがケータイ小説にも現れているという。浜崎あゆみの与える影響、『ホットロード』や『NANA』、かつてのヤンキ雑誌「ティーンズロード」の読者投稿との意外な類似性などさまざまな観点から、ケータイ小説文化を解体。


そのどれもが、わかりやすく語られ、うなづける内容ばかり。著者の深い洞察力に驚かされます。

特に、ケータイ小説を敬遠している人にこそ、ぜひ読んで欲しい。ケータイ小説がより身近に感じられるのではないでしょうか。

 

(少し古い記事ですが、記録として)

 

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち

ケータイ小説的。――“再ヤンキー化”時代の少女たち