青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

デイヴィッドアーモンド『肩胛骨は翼のなごり』

 表紙が綺麗でしょ。この表紙の綺麗なブルーを見ていなければ、物語はずっと黒いイメージだったかもしれない。

 

肩胛骨は翼のなごり (創元推理文庫)

肩胛骨は翼のなごり (創元推理文庫)

 

 

 (BOOKデータベースより)
引っ越してきたばかりの家。古びたガレージの暗い陰で、ぼくは彼をみつけた。ほこりまみれでやせおとろえ、髪や肩にはアオバエの死骸が散らばっている。アスピリンやテイクアウトの中華料理、虫の死骸を食べ、ブラウンエールを飲む。誰も知らない不可思議な存在。彼はいったい何?命の不思議と生の喜びに満ちた、素晴らしい物語。カーネギー賞ウィットブレッド賞受賞の傑作

 

この街に引っ越してくる前のことだから、もうだいぶ以前のことなのだけど。
ネットで仲良くしてもらっていたお友達のおすすめで読みました。ピュアでファンタジックなところが彼女のイメージとぴったりだなぁ、なんて感想を持ったことを思い出す。

 

場面の多くが夜だってこともあるし、主人公がかかえている不安も暗くさせる。のだけれど、暗闇にも月明かりがさすように、小さな希望を照らしてくれるようなストーリーです。

 

表紙のイメージどおり、透明で不安定で、不思議な存在に遭遇するというファンタジックさと実生活の中での不安やもどかしさを抱えるというリアルさとあわせもった作品です。ファンタジーが苦手な人も、リアル小説が苦手な人も、どちらにもおすすめできる作品です。

 

おすすめポイント

カーネギー賞

ウィットブレッド賞受賞

◇リアル系ファンタジー

◇続編『ミナの物語』も