青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

岡田依世子『霧の流れる川』

小学1年生のカナと中学1年生の保は、自然豊かな東北の山深い集落に暮らす兄と妹。カナはある日、バス停で見慣れないやせっぽちの男の子と出会った。

その男の子は、ほらあなに大切な忘れ物をしたと言う。


一方、夏休みの宿題でトンネルのことを調べようとする保だったが、なぜかみんな口をつぐみ、トンネルのことを調べてはいけないと怒られてしまう。


この小説では、戦争中に実際に起こった「花岡事件」を取り上げています。

 

戦争小説と言うとリアルで写実的なものをイメージするが、この小説は大事なポイントはしっかりと抑えながら、ファンタジーのような作風で描かれています。

主人公の保がゲーム好きで勉強が苦手なふつうの中学生なので、戦争小説は苦手という人にも読みやすくてオススメです。


現代の中学生である保が、自分たちの村で戦争時代に起こった出来事を知り、それを理解しようとする姿を通じて、昔の出来事だった戦争がいまの私たちにどうつながっているのかを考えるきっかけを与えてくれる1冊です。

 

おすすめポイント

◇戦争をテーマにした本

◇第11回読書感想画中央コンクール指定図書(中学校・高等学校の部)

◇読書感想文にもおすすめ

 

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霧の流れる川

霧の流れる川