青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

初野晴『水の時計』

オスカー・ワイルドの「幸福の王子」をモチーフにしたファンタジック・ミステリー。

けれど読み終えて私が思い浮かべたのは、アンデルセンの『絵のない絵本』。

事件を起こした暴走族のリーダーの少年が、現場に残した財布を取りに戻ると、そこには執事風の男が待っていた。
男は1千万円と引き換えに、少年にある仕事を依頼した。

ある少女にまつわるその突拍子もないその依頼を、少年は引き受けることにした。

 

おもしろかったから、ネタバレしないよ。

厳しい現実に人生を翻弄される少年たちは切なく。

主人公たちと同じ、10代にぜひおすすめです。

ミステリーというか、「この状態でどうして生きていられるのか?」というラストはホラーっぽくもあるけれど。

 

おすすめポイント

◇第22回横溝正史ミステリ大賞受賞

初野晴さんのデビュー作

 

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水の時計 (角川文庫)

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