青りんごの本棚

中学生・高校生におすすめの本をあつめています

乙一『暗いところで待ち合わせ』

この表紙、ぞくっとしていいでしょ。
小説は表紙からの印象とは少し違って、怖いのは苦手という人にも安心しておすすめできる大好きな1冊。

 

乙一さんの作品の中でも、一番のお気に入りです。

 

視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。
職場の人間関係に悩むアキヒロ。

駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。

犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まったー。

 

 

目の見えない女性の生活に入り込んだ、殺人事件の容疑者という設定。見えなくても、他人が家に入り込んで気がつかないなんて無理でしょう?と考えてしまう。

消そうとしても人の気配は完全には消えないものだろう。じっと動かずにいるといったって、人のあたたかみとか、そう呼吸とか。たとえば、静かに細く息を、こうすぅ~っとさせて…。

 

気が付くと、アキヒロの語りの章を目で追いながら、彼になりきって、じっと動かず呼吸を止めて読んでいる自分に気づく。でもって、息が続かずに「ぷは~」と大きな深呼吸をいれてしまう。無理、私には無理だわ。

もし、私が同僚を駅のホームで突き落としても、目の見えない人の家にこっそり身を隠すのは無理、ということがわかった。そんなことが起こらないことを祈りましょう。

 

おすすめポイント

◇映画化原作

暗いところで待ち合わせ プレミアム・エディション [DVD]

田中麗奈さん主演で映画化もされています。

 

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暗いところで待ち合わせ

暗いところで待ち合わせ