青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

加藤シゲアキ『ピンクとグレー』

生きるって、表現することだと思う。

 

芸能界を舞台にした二人の青年の物語。なのだろうか…。

私には、ごっちとりばちゃんは、別対しながらもひとつになりたいとする、一人の人格の中にあるふたつの思いを形にしているように読めた。それは、例えば著者自身なのかもしれない。なんていうと単純すぎるし、これはただの小説だよと言われるかもしれないのだけど。

映画ではミステリー仕立てだったが、これってミステリーなの?

普通の青春小説としおもしろかったよ。今後の作品にも期待したい作家さん。

 

 

わたしの感想

 

芸能界を舞台にした小説は他にもあるが、だれも彼のようには書けないだろう。それほどに、著者のリアルが描かれている(だろうと思う)。 この作品を読んで、著者への興味が強まったのも事実。

 

前半は、ありがちで乗り切れない印象だったが、後半からぐんとよくなってきて惹きこまれた。(著者自身が伸び盛りということか、編集さんの腕がいいのか)

 

嵐の大野君の個展にインスパイアされて書き上げたという本作。

舞台というステージですでに表現者として活躍しているはずの著者が、なぜ小説という別の表現を選んだのか。読者である、いまの私の心情が深読みをさせているだけかしれないが、いろんな読み取り方ができた。

そこを読みとって欲しい=自分を見つけて欲しいという思いが、登場人物たちの複雑な思いの中に隠されているような気がします。

それは、著者自身も知っている自分なのかもしれないし、著者も知らない自分なのかもしれないし。その自分を見つけてくれる人を著者は探しているのかもしれない。そんなことを考えながら読み終えて、著者の孤独がとても切なく、よく知りもしない著者に寄り添いたくなる。(ファンにシバかれない程度にね)

表現されたものを見て、自分も表現したいと思う気持ちって大事だよね。

 

 

おすすめポイント

◇芸能人の本

◇著者は、ジャニーズ初の小説家・加藤シゲアキ

 

 映画化

 

 

 

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ピンクとグレー (角川文庫)

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