青りんごの本棚

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重松清 『ポニーテール』

ポップでオシャレな表紙にひと目で心奪われる。

オレンジ×グリーンは好きな組み合わせ。装画は、イナキヨシコさん。北欧テイストがツボのイラストレーターさんです。

 

 

表紙のふたりはこの物語の主人公、マキとフミ。

クールなお姉ちゃんと、おしゃまな妹のイメージもよく出てる。

妹のフミは4年生。2年生の時にお母さんが亡くなってからお父さんと二人暮らしだったけれど、お父さんが再婚して新しくお母さんと6年生のお姉ちゃんができた。お姉ちゃんができて嬉しいフミ。でも、お姉ちゃんのマキはいつもそっけない態度ばかり。
お姉ちゃんのさらさらのポニーテールに憧れるフミの思いがまた愛らしい。


フミとマキ、お父さんとお母さん、4人が少しづつ家族になっていく模様が、切なくてあたたかい。

エピソードごとにまとめられ短編集のように楽しめる構成は、いつもの重松さんらしい。1章読んでほっこりしてお茶を飲む。このパターン好きなのです。


これができないのが、東野圭吾

「続きはCMのあとで…」的に次の章に続くから、最後のページまハイスピードで止まれない。読み始めたらね、何者かに追われてる気分になるよね。

止まったらヤラレルゾ。←そんなことはない。

話は脱線。

1章ごとに泣かされ、ほっとするこのパターンは、日々時間に追われ忙殺されている現代人に必要な要素かもね。 


ちなみに、ポニーテールに特別な思いを抱く男子にエゴを感じるのは、私だけかな。
ポニーテールを心底かわいいと思っている女子は皆無だと思う。その点から考えても、この小説、男子である重松さんならではかもね。

たぶん森絵都さんも梨屋アリエさんもポニーテールをクローズアップして小説は書かないだろうな、なんて。ポニーテール女子は、女子ウケしないもの。
キュートなベリーショートがバッチリにあっちゃう女子に、憧れちゃうよね。

 

おすすめポイント

 

◇家族の物語

◇単行本の表紙はイナキヨシコさん

YOSHIKO INAKI illustration

 

ポニーテール

ポニーテール

 

 

 

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