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青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

柚木麻子『ランチのアッコちゃん』

注意:眠りに就く前に本を読むことにしているのだが、この本、寝る前に読む本じゃない!!

 

スパイスの効いたカレー、フルーツたっぷりのスムージー、ハーブの香りのポトフ…。
「おいしそう」なんてものではない。
あぁ、だめだ。おなかがすいてきちゃう。

いつもなら、本を読みながらすうっと眠くなるのだが、逆に起き出して何か温かいものをおなかに入れたい衝動に駆られる。自分の想像力のよさに苦しめらられるとは。いえいえ、著者の食べ物の描写には、湯気の立つような温かさがある。

 

(BOOKデータベースより)
屈託を抱えるOLの三智子。彼女のランチタイムは一週間、有能な上司「アッコ女史」の指令のもとに置かれた。

大手町までジョギングで行き、移動販売車の弁当を買ったり、美味しいカレー屋を急遽手伝うことになったり。

そのうち、なんだか元気が湧いている自分に気付いて……。

表題作ほか、前向きで軽妙洒脱、料理の描写でヨダレが出そうになる、読んでおいしい短編集。

 

 

温かくおいしいものを食べることで、心に余裕が生まれ、いいアイデアが飛び出したり、人との関係が滑らかになったりする。

「食べる」ことを通じて、世界が広がっていくおもしろさ。

 

いろんな人や美味しいものが次々と登場するからか、最後まで新鮮でさっくりと読めちゃうあたりも、ディナーというよりもランチ的かも。

 

ゆとり世代の女の子が、ビアガーデンを始めるという、タイトルそのまんま「ゆとりのビアガーデン」もおもしろかった。今日からの自分に前向きに取り込みたいって思う、アイデアのヒントが転がっているあたり、自己啓発本のようでもある。

 

 

おすすめポイント

◇2014年本屋大賞ノミネート作品

◇ドラマ化

ランチのアッコちゃん | NHK プレミアムよるドラマ

 

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ランチのアッコちゃん (双葉文庫)

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