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青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

山口淑子『李香蘭 私の半生』

2014年、山口淑子さん死去のニュース。

少しだけ紹介された彼女のプロフィールに、俄然興味がわいた。

間もなくアマゾンでは、この本が一時在庫切れとなった。同じように、彼女の半生に興味をひかれた人が殺到(それは言い過ぎか、せめて集中)したのかも。

 

 

満州で生まれ育ち、その後中国で「李香蘭」として女優デビュー。「五族協和」の国策のもと、親日的な映画に次々と出演し、人気を博す。戦後生まれの父親をもつ私は、「3時のあなた」の司会者としての彼女にどこか見覚えはあっても、女優「李香蘭」の活躍はもちろん知らないが、ひとりの女の子が国籍不明の歌手として活躍していく様子は、まるでシンデレラストーリー。

しかしその後、上海での終戦までの異様な二週間から反転、戦後は中国から漢奸の刑で取り調べを受けるところは、一気読みしてしまった。

 

彼女のプロフィールをなぞるだけでは想像できなかったが、歴史の渦中にさりげなくいたことのすごさ!!満州と中国と日本、争い支配される3つの国を愛しアイデンテティとすることの複雑さは彼女にしか語れないだろうな。

 

おすすめポイント

 

◇戦時中のアジアを描くノンフィクション

◇ドラマ化

豪華キャストとロケーションで映画化希望。そしてまた、『ラストエンペラー』が観たくなる。

 

李香蘭 私の半生

李香蘭 私の半生