青りんごの本棚

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さだまさし『風に立つライオン』

 

アフリカでの僻地医療、巡回医療に青春を懸ける青年医師が、日本に残してきたかつての恋人に宛てた手紙をテーマにした、さださんの名曲「風に立つライオン」。実在のモデルをもとにしたこの曲をモチーフにしたのが、小説『風に立つライオン』です。

 ケニアにある長崎大学熱帯医学研究所から出向し、戦勝病院で働く日本人医師・航一郎。ある日、病院に銃弾に撃たれた少年兵・ンドゥングが担ぎ込まれた。警戒心でかたく心を閉ざすンドゥングに、鉱一郎はいつも語りかけ、やがて、二人の間に強い絆が生まれる。

1980年代の内戦が激化するアフリカ・ケニアから、2011年に震災で大きな被害を受けた石巻へと、航一郎が手渡した心のバトンがつながる…。

 

おすすめポイント

 

◇映画化

映画『風に立つライオン』公式サイト


わたしの感想メモ


さださんの作品の時には毎回言っちゃうけど、さださんって「おもしろいおじさんミュージシャン」というイメージ。両親がファンなんです。さださんの作るしっとりした曲とさらりとおもしろいことを言うギャップが魅力的なのですが、小説を読むときにはいつも「さださんの作品」であるということを忘れて、物語の世界に引きずり込まれて、その繊細さとまっすぐさに心を打たれる。

アフリカで医療に尽力した実在の人物をモデルに、歩き始めたばかりの被災地を舞台にした小説に心が揺れないわけがない。立ち止まったり、落ち込んだりを繰り返す日々に、自分にエールを送らなきゃ前に進めない時もある。泣けるだけじゃなくて、とても強い物語だった。

 

これは、本屋大賞ものだな。えっ?ノミネートされてないの?
そのくらいよかったです。
映画も始まったところなので、劇場へ出かける前にぜひおすすめです。
大沢たかおさんが「おめえなぁ~」っていうイメージがピンとこないので、そこが見たいかも。

 

風に立つライオン (幻冬舎文庫)

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