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青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

小泉吉宏『戦争で死んだ兵士のこと』 

 ごく小さいのに、ごくごく短いおはなしなのに、心にどすんと残る本がある。
この『戦争で死んだ兵士のこと』もそんな本。

 

 
いま、のどかな森の中の湖のほとりに、
ひとりの兵士が死んでいる。
1時間前、彼は、生きて闘っていた。
2時間前は、道に迷っていた。
3日前は、・・・ 10日前は、… とひとりの兵士の時間をさかのぼってゆく。

自分は何をしていただろうか。
3日前・・・、10日前・・・、2年前・・・

彼と自分と何がちがうのだろう。
4年前、・・・ 13歳の時、・・・ 6歳の時、・・・

彼の時間をたどりながら、あっ、どこかで自分の人生と重なる瞬間が。


著者・小泉吉宏さんは哲学系漫画(?) 『ブッタとシッタカブッタ』シリーズも手掛ける漫画家。コピーライターの経歴も持つ著者らしく、シンプルなイラストに短い文章を添えただけのイラストストーリーで強いメッセージを伝える。本を閉じた後も考えさせられます。

 

 おすすめポイント

 ◇短いおはなし

◇ふだんあまり本を読まない人にも。

 

 

戦争で死んだ兵士のこと

戦争で死んだ兵士のこと