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青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

三秋縋 『スターティング・オーヴァー』

人生をやり直すことができたら、と考えない人はいないだろう。

私だって、もしやり直せるなら…なり直せるのなら…

う~ん、まぁ、今のままでいいか。

 

 

「これは、

二十歳の誕生日を迎えた僕が、

十歳まで時を巻き戻されて、

再び二十歳になるまでの話だ。」

 

人生のやり直しのチャンスを与えられた「僕」だったが、自分の幸せだった人生を愛していた彼は、一度目をそっくりそのまま再現しようとする。ところが、どこかで間違いが起きたのか、一度目とは真逆のような人生を歩むことになる。

 

やり直し人生にトラブルがドミノ式に広がっていくようなSF的展開を予想して、いい意味でハズされた。落ちついたトーンで「僕」が語る、淡々とした展開に拍子抜けしつつも、地に足がついていないフラフラした感じが心地よく、この物語がどこへ落ちようとしているのか見届けなければ、と目が離せなくなった。

 

思ったように事が運ばなくて、私たちはそんなことで焦ったり狂ったりして、自分の人生に毒づいたりもするけれど、それでもちゃんと人生は「成るべく成る」のだ。

 

三秋さんは、新作ができるとチェックするいま気に入っているラノベ作家さん。

これからも追いかけていくよ。

 

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