青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

村中李衣『チャーシューの月』

 児童養護施設を舞台に、そこに暮らす子どもたちを描く。

こちら、読書感想文コンクールの課題図書。

 

 

せっかく中学生の女の子が主人公なのだから、もっと踏み込んだ思いが読みたかったなぁというところ。高学年向けでもよかったかも。美香が、どこか第三者的な語り手の立場にあるのが少し残念。

中学生には、もう少し深い話の方が読みやすいのではないかと思う。

 

 

(BOOKデータベースより)
六歳の明希が「あけぼの園」にやってきたのは、うすい雪が舞う二月のはじめだった…。“児童養護施設”で暮らす子どもたちの姿を、たしかな目と透きとおった感覚で紡いだ渾身の書き下ろし。

 

 

養護施設の田中先生のつぶやき。
「親は親ってだけで、子どもらには魅力なんだよなぁ」(P147)


明希が、ばあちゃんから教えてもらったまじないのようなことばが、おもしろい。
昭和歌謡のような。藤圭子とか歌ってそうな。

 

「おとこがまわたのようにやさしいと、おんなはだまされてついていく。
ほれもやがて、なみだにくれるときがくる。
ぬれまわたは、おもくなる。
だまされたのにきづいたときは、まわたがおもくてにげられん。
いんがなことじゃ、いんがなことじゃ。」

 

おすすめポイント

◇第59回(2013年度)青少年読書感想文全国コンクール課題図書 中学生の部

 

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チャーシューの月 (Green Books)

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