青りんごの本棚

~本とごはんとコーヒーと。10代の読書案内~

八束澄子 『海で見つけたこと』

鳥取県に住む海女のドキュメント番組から着想したという本作。モデルとなった大海女は、80歳を過ぎてなお現役で活躍中。著者が、少女のような強い生気を放つ瞳と意志的な口元が印象的と語る(あとがきより)

彼女の強さや魅力が上手に描かれていて、物語の中のなつきと同じく、私もばあちゃんのようなりりしさを持った女性でありたいなぁと憧れる思いです。

 

 小5の夏休み、お父さんの店は閉店することになり、なつきと弟のよしひろは突然おばあちゃんのうちに預けられることになった。

家のこと、弟のこと、心配ごとを抱えてかたくなったなつきの心を、おばあちゃんや海でのくらしが優しくほどいていく様子がとてもいいです。

 

登場人物は小学生ですが、なつきの抱える悩みは中学生にも共通ではないでしょうか。大人のしかたなさ、子どもの正統性、どちらも併せもつ中学生くらいにおすすめです。

 

おすすめポイント

◇夏におすすめの本

 

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海で見つけたこと (講談社・文学の扉)

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