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【読書記録】2018年に読んだ本まとめ② 21~40冊目

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わたしの読書記録メモ【2018年版② 21~40冊目】です。

1冊目から20冊目はこちらの記事にまとめています。

book-aoringo.hatenablog.com

読んだ本の記録を積み重ねていますので、古い記録が下になります。

 

28冊目 オンザライン

活字中毒でスポーツ少年の侃(かん)。高校生になり仲良くなった貴之に誘われてはじめたテニス。仲間と弱小チームを強くする!とテニス三昧の毎日を送るが、ある日、思いもよらない事故が起こり・・・。スポーツ小説の爽快感と運命がもたらす人生の悲しみ、友情、毎日は取り戻すことのできないきらめきの中にある。心にぐっと迫る作品でした。青少年読書感想文全国コンクール課題図書。

27冊目 薬丸岳『友罪』

住み込みの小さな町工場の仕事に就いた益田。どこか人を寄せ付けないところがある同僚の鈴木と、少しづつ仲良くなっていくが、鈴木が14年前に日本を震撼させた連続児童殺傷事件の犯人ではないかと疑いはじめる。友人の"過去"を知っても友だちでいられるか?という難しいテーマ。薬丸さんらしい、心にガツンとくる作品。今年秋の映画公開に先駆けて必読です。

26冊目 上橋菜穂子『明日は、いずこの空の下』

国際アンデルセン賞作家賞を受賞した上橋菜穂子さんの児童文学作家としても原点は、「旅」にあった。アボリジニとのキャンプやカンガルーのっしっぽの味など文化人類学者としての「旅」、年に一度は訪れるという母との二人旅など、上橋さんの「原点」である旅エッセイ。進路に悩む10代におすすめしたい1冊。

 25冊目 乾ルカ『願いながら、祈りながら』

北海道の小さな中学校の分校に通う5人と新任教師の物語。塾もない、高校もない、ここは彼らにとってマイナスでしかない「恵まれない」場所なのだろうか。生まれ育つ環境は自分では選べないが、なにもないからこそ見えるものもある。中学生におすすめ。

 

24冊目 貴志祐介『青の炎』

湘南の男子高校生・秀一は、母と妹と3人暮らし。かつて母が再婚し別れた男・曾根が転がり込み、家族を引っ掻き回す。このろくでもない男から家族を守るために、秀一は完全犯罪を試みるが…。なかなか事件が進まないので、ページもなかなか進まず…。第二の事件を起こさなければ、バレなかったのかな。高校生が殺人事件を企てなくてもいいような世の中にしなくちゃね。

23冊目『いなくなれ、群青』

 

 捨てられた人たちの場所、階段島。階段をのぼった先には、彼らを管理する"魔女"が住むという。彼らを捨てたのはだれなのか。どうしたら、元の場所にもどることができるのか。明かされるのは、矛盾する切ない真実。秀逸なタイトルに惹かれる、人気の青春ミステリーシリーズ第1弾。つづきも読みたいです。

22冊目 湯本香樹実『春のオルガン』

小学校を卒業し、中学校に入学するまでのあいだの春休みを過ごす女の子・トモミの物語。ぎくしゃくとした父と母の関係、お隣さんとのトラブル、どうにも大人の事情に息苦しさを感じながら、自分の場所を見つけようとする。淡々とした文章でつづられた彼女から見える世界は、少女のころの目線につながる。

 

21冊目 北川恵海『ちょっといまから仕事やめてくる』

2017年、福士蒼汰さんと工藤亜須加くんの主演で映画化もされた話題作。ブラック企業で働く主人公が「もうだめだ…」と思ったその時、元・同級生の「ヤマモト」に助けられます。やがてこの「ヤマモト」は同級生ではないことが判明。じゃあいったい誰なの?第21回電撃小説大賞“メディアワークス文庫賞”受賞作。仕事で悩みやすい日本人にこんな物語が必要なのかもしれません。