青りんごの本棚

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梨木香歩『西の魔女が死んだ』

梨木香歩西の魔女が死んだ

西の魔女が死んだ。」

中学生になってまもなく、学校へ行けないまい。まいは祖母のもとで一緒に「魔女修行」をしながら暮らすことになった。

 

豊かな自然に囲まれ、あるがままを受け入れてくらすこと。そして、祖母のいう「魔女修行」とは、何でも自分で決めるということだった。

不登校だったまいが自分と向き合い、自然に癒され、自分を見つけていく姿を清々しく描く。

 

ぺーじをめくってまず最初の一文が「西の魔女が死んだ。」
タイトルと同じこの文章を読んだ瞬間、まだなにも始まってもいないのに、ことばがするりと流れ込んできて、すでに自分が梨木ワールドに引き込まれていると気付く。

学校の中でとまっていたまいの時間が、祖母とくらすことで緩やかに動き出す。風を感じたり影を見つけたりするような、時間の流れが緩やかな小説ほど、「時」を愛しく感じる。

縁側に座り、足元には洗面器にハーブ水を準備して読みたい。私には珍しく、単行本よりも文庫本の表紙の方が好き。

文庫本では、その後のまいの物語「渡りの一日」も収録。

 

 自分が楽に生きられる場所を求めたからといって、後ろめたく思う必要はありませんよ。サボテンは水の中に生える必要はないし、蓮の花は空中では咲かない。シロクマがハワイより北極で生きる方を選んだからといって、だれがシロクマを責めますか。(本文より)

 

おすすめポイント

受賞歴

◇第44回小学館文学賞受賞

◇児童文学者協会新人賞受賞
新美南吉文学賞受賞

 

映画原作

◇映画「西の魔女が死んだ」原作

 原作の世界そのまま再現したような、この映画大好きです。

西の魔女が死んだ [DVD]

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本をチェックする

西の魔女が死んだ (新潮文庫)

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